クックパッドは、ANA Cargoと連携し、生鮮食品EC「クックパッドマート」で、地方の食材を収穫後、最短翌日に一都三県のクックパッドマートユーザーへ届けることが可能となった。
同連携は、クックパッドマート独自の食品流通網とANAの航空輸送を活用するもの。トライアルで扱った高知の食材は、これまで収穫から生活者に届くまで5日程度かかっていたが、同施策ではこれを大幅に短縮することで、より新鮮な食材を提供できるようになる。
クックパッドマートは、食のつくり手と消費者をつなげる生鮮食品ECプラットフォームとして、独自の流通網を構築し、1,000店を超える出店者が販売する生鮮食品や日配品など、約1万5千種類の商品を取り扱っている。現在、一都三県の約700ヵ所に生鮮宅配ボックス「マートステーション」を設置し、ユーザーは、指定したマートステーションで注文した商品をピックアップしたり、自宅配送サービスを活用して商品を受け取っている。サービスを展開していくなかで、ユーザーが料理を楽しめるようにするためには、より新鮮な状態で、さまざまな産地のものが購入できる必要があると考えていた。
そんななか、高知県で地元の食材を取り扱うHarunaより、一都三県の生活者に新鮮な高知の食材を届けたいとの相談を受け、2021年12月よりANAの航空便とクックパッドマートの流通網を組み合わせ、同連携のトライアル運用をスタート。これにより、それまで都内の小売店に並ぶまで5日程度かかっていた野菜などの一次産品が、収穫後最短翌日には一都三県の生活者に届けられるようになったという。
この結果を受け、クックパッドとANA Cargoは、今後さまざまな地方の食材をクックパッドマートで取り扱うことや、一都三県で開催される食関連イベントでの出店などを視野に入れ、さらに連携を強化する運びとなった。
クックパッドマートとANA Cargoの連携について
同連携は、ANA Cargoの旅客機の貨物スペースを活用した航空輸送と、クックパッドマートの流通網を組み合わせ、地方の食材を一都三県にいち早く届けることを実現する。
連携のしくみ
クックパッドマートのユーザーからアプリで注文を受けた地方の生産者は、ユーザーの指定するお届け日に合わせてANAの集荷拠点(各地の空港)に商品を持ち込み、出荷する。その後、ANA航空機によって羽田空港へと空輸され、クックパッドマートの流通網から、一都三県のマートステーションに配送される。
提供する価値
ユーザー(生活者、地方食材を使用する飲食店など)
- 地方の新鮮な食材を購入できる
- 一品から送料無料で取り寄せられる
- 必要な分だけ少量で注文できる
出店者(地方の生産者、小規模事業者)
- 鮮度を保った状態で、大消費地の一都三県まで届けられる
- 一品から出品できるため、在庫・生育状況に応じて柔軟に対応できる