ヤマト運輸は、登録数5,000万人を超える個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」を刷新した。新たなデータ基盤の活用で、各種機能の利便性やアプリ・ウェブサイト画面の視認性や操作性などのユーザビリティを向上させ、ユーザーにより快適な受け取り体験を提供する。
同社は、2007年11月から、ユーザーにさらに便利で容易に荷物の受け取りや発送をしてもらうため、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」を開始。さらに、現在推進しているデータ・ドリブン経営の一環として、新しいデータ基盤「Yamato Digital Platformヤマトデジタルプラットフォーム、以下『YDP』)」の構築を進めている。
今回、ユーザーにより快適な受け取り体験を提供するため、アプリやウェブサイト画面のデザインを刷新し、視認性と操作性を向上。また、YDPを新たなデータ基盤とし、ユーザーと荷物の情報のリアルタイムな連携や一元化など、さまざまなデータの分析、活用によりクロネコメンバーズの各種提供機能の利便性を向上した。
主な刷新のポイントは、次のとおり。
受け取る荷物の情報を確認、管理できる「My荷物一覧・荷物詳細」の機能拡充
ユーザーが荷物の状況をすぐに確認でき、スムーズに荷物を受け取れる
荷物の依頼主名や品名、サイズなど、自分に届く荷物の詳細を一覧で確認可能。また、コンビニエンスストアやPUDOステーションで受け取る際の受け取り用バーコードを「荷物詳細画面」に表示することで、「お届け予定通知」メールなどのURLにユーザーがアクセスし、バーコードを表示させる手間を省いた。
災害などによる荷物の遅延情報を画面上で確認可能
荷物の発送や到着エリアに集配規制が発生している場合、注意喚起や遅延情報ページへのリンクを 「荷物詳細画面」に表示することで、ユーザーがコールセンターやHPで確認する手間を軽減。
受け取り荷物の情報をお知らせする「各種通知」の機能拡充
各種通知メールに表示される荷物情報や操作項目の視認性アップ
通知メールを文字のみのテキスト形式から画像やボタンに対応する HTML 形式に変更し、配達予定、品名などの荷物情報や、受け取り方法の変更などの操作を視覚的にも使いやすくした。
荷物の受け取り忘れを防止するリマインド通知を追加
コンビニエンスストアやPUDOステーションに配達した荷物について、保管期限の1日前にリマインド通知する機能を新たに追加。ユーザーの荷物の受け取り忘れによる返品を防ぐ。
不在連絡票がなくても荷物を届けた宅配ボックスの番号や暗証番号がわかる
ユーザーの自宅(戸建 ・マンション)の宅配ボックスへの配達を、新たに 「納品完了通知」の対象に加えた。荷物を配達した宅配ボックスの番号と暗証番号は不在連絡票が手元になくても「荷物詳細画面」で確認できる。
曜日ごとに受け取り方法を事前に設定できる「Myカレンダーサービス」の機能拡充
インターホンが鳴ることなく、いつも自宅の宅配ボックスで受け取れる。これまでの自宅 (対面配達)か店舗(コンビニエンスストアなどの取扱店やPUDOステーション、ヤマト運輸直営店)のふたつに加え、「Myカレンダーサービス」の受け取り場所の選択肢に自宅の宅配ボックスを追加。宅配ボックス指定の荷物は、ドライバーがインターホンを鳴らさずに宅配ボックスに配達する。
会員情報の本人認証を素早く容易に完了できるように
クロネコメンバーズに登録する際の本人認証は、これまで自宅へのネコポスの配送による住所確認のみだったが、電話番号での認証を追加し、SMSまたは音声での認証によって即時の認証を可能にした。本人認証が必要な「受け取り場所変更」「各種通知」「Myカレンダーサービス」の利用をスピーディーに開始することができる。
今後は、ユーザーのライフスタイルや多様なニーズに対応した受け取り機能のさらなる拡充に加え、荷物を発送するユーザーの多様なニーズにも応えるため、YDPを活用し、さらなるユーザビリティの向上を目指すとのこと。