マクロミルは、 保有する膨大な消費者パネルデータを、 企業の希望に合わせてシングルソースでつなぎ、 数分で統合されたデータを生成、 ダッシュボードを自動生成する「MFD(Macromill Fast Data architecture)」を独自開発した。 顧客企業へのデータ提供時間の大幅な短縮を実現する。
あわせて「MFD」のアウトプットを、 消費者理解をより深めることを目的に設計したダッシュボードに展開する「PANORAMA(パノラマ)」の提供も開始する。
両ツールを日清食品グループが採用。パーソナルデータの活用で消費者理解を深め、 より効果的なマーケティング活動を目指す「360°消費者理解」において活用し、マーケティング戦略の高度化と実行の高速化に取り組む。
MFD(Macromill Fast Data architecture)とは
紐づけるデータの種類や分析軸、 抽出期間等の必要な条件を指定することで、 当社が保有する130万人の消費者パネルから得られる複数のデータソースに対して複雑なETL処理※1を行った上でシングルソースデータとして統合・生成し、 ダッシュボードを高速に自動生成するシステム。 これにより、 データ抽出からデータ生成までシームレスに実行可能な環境を実現する。
これまで、 たとえば「消費者購買履歴データ」をダッシュボード化するには、 平均250時間程度の作業時間が必要だったが、 「MFD」の活用により、 「消費者購買履歴データ」に複数のデータを統合したダッシュボードを10分程度で出力することが可能となり、 顧客企業へのデータ提供時間の大幅な短縮を実現した。
PANORAMAとは
「MFD」で指定した抽出条件で生成した「消費者購買履歴データ」「デジタルログデータ」「アンケートデータ」「属性情報」のシングルソースデータを、 消費者理解をより深めることを目的に設計したダッシュボードに展開して提供。
さまざまな条件(例えば、 ヘビーユーザー意識を確認するために購入量の多いサンプルのみを絞り込む、 ロイヤルティの高いユーザに絞り込み属性を確認する、 等)でドリルダウンできることに加え、 複数データを同時に見渡せるため、 より深い消費者理解が可能となる。