アスクルが運営するLOHACOは12月1日より、メーカー向けテストマーケティング支援プログラム「LMP Insight Test」の提供を開始すると発表。
「LMP Insight Test」は、新商品を発売する前段階において行うテストマーケティングを支援するサービス。対象商品をLOHACOサイト内で集中的に掲載し、1ヵ月後に購買検証レポートを納品する。また、LOHACOが有するデータ基盤を活かして他社商品実績を含む購買データを活用した検証も実施。これにより同サービスを利用するメーカーは、新商品の販売動向や商品レビュー、ターゲット像の把握などが可能となる。
「LMP Insight Test」は、味の素の商品「コムタンクッパ」にて2021年9月から10月の期間で先行利用されており、属性分析ではLOHACOの同カテゴリー顧客層に対して「50代~60代」「女性」「東京在住」比率が高いという傾向があると判明。味の素は同結果を、他チャネルを含む広告配信セグメント検討などに活用したとのこと。
そのほかには、商品への反応率分析やレビュー投稿内容から、コムタンクッパはレトルトカレーなどの「簡便派」食品カテゴリーに属していながらも、韓国料理やエスニック系の商品だけでなく、調味料などの「自炊派」食品カテゴリーの顧客の反応率が高いことが判明。同結果を受けて味の素は、コムタンクッパを購入する顧客は「簡便さを求めつつも食へのこだわりもある」層であると判断し、広告のキャッチコピーなどに反映する予定。
またLOHACOでは、「LMP Insight Test」を含むLOHACOでの各マーケティングソリューションを「LOHACO Marketing Platform」と総称し、商品発売前のリサーチから商品発売後のブランド育成まで一気通貫でメーカーのマーケティングを支援するサービスとして定義した。具体的には、メーカーの商品開発時のニーズ調査などに「リサーチ(仮称)」プログラムを活用、テストマーケティングに「LMP Insight Test」プログラムを活用、商品発売後の販促などに「アドプログラム(ウェブ広告枠)」を活用すること想定している。