FedExと米国セールスフォース・ドットコムは、Salesforce Commerce CloudとSalesforce Order Managementを、FedExおよびEコマースプラットフォームである同社子会社ShopRunnerの機能と連携する、複数年にわたる新たなパートナーシップを提携した。
今回のパートナーシップにより、企業は次世代のインテリジェントなサプライチェーンおよびフルフィルメント機能を活用し、ユーザー企業は、Eコマース業務を最適化することができる。ビジネスの最も重要な部分を独立して実行するために連携されたプラットフォームにより、企業はカスタマージャーニーを一元管理し、自社のチャネルにおける新規需要の喚起やコンバージョンの向上を図ることが可能に。その結果として、サードパーティへの依存度を減らし、時間とコストを節約することが可能になる。
企業へのメリット
ロイヤリティと顧客生涯価値の向上
Salesforceを利用する企業は、ShopRunnerのプラットフォームを通じてアクティブに購買活動を行う数百万人もの高額購入者にアクセスできるようになり、ロイヤリティの高い顧客層を獲得しやすくなる。
配送に関わる早期インサイトの提供
顧客に対して注文品の到着日時についてより正確な情報を提供するのに役立つ高度なインサイトを提供する。
サプライチェーンの最適化
輸送とフルフィルメントの最適化、サプライチェーン・インテリジェンスの強化、発送手続きの簡素化、コスト管理、サプライチェーン全体でのビジネス管理などを行うツールにアクセスできる。
エンドユーザーへのメリット
2日以内の配送
好きなブランドから注文品が2日以内に配送されるオプションを提供。
簡単な返品
FedExは、送り状が不要な返品や営業所での返品用梱包、手軽な返品のドロップオフ(出荷用の引き取り)などのサービスを提供し、簡単な返品プロセスを支援する。
リアルタイムでの注文状況の把握
商品の詳細ページ、ショッピングカート、配送過程において配送日時がより明確になり、注文品を受け取る顧客の信頼性と安心感が高まる。
Eコマースの成長に伴い、小売業者は需要の拡大に対応しつつ、素晴らしいカスタマーエクスペリエンスを保証しなければならない圧力にさらされている。また、小売業者は、飽和するEコマースのエコシステムの中で顧客獲得に苦戦する一方、注文の履行や返品処理のために、複数の複雑な在庫管理システムを管理しなければならない。SalesforceとFedExのパートナーシップにより、企業はこうした複雑さを省き、優れたカスタマーエクスペリエンスを確保できる単一のプラットフォームを手に入れることができるようになった。
FedExとSalesforceによるソリューション第1弾は、2022年春に米国のユーザー企業向けに提供される予定。価格は一般提供時に発表する。