アクセンチュアは、PTCの小売向けPLMプラットフォームを活用し、ヴィヴィアン・ウエストウッドのより迅速な製品開発・販売サイクルの実現を支援したと発表。
PTCの小売企業向けソリューションである「FlexPLM」をベースにしたプラットフォームを活用することで、ヴィヴィアン・ウエストウッドは製品開発や調達プロセスの大幅な改善と期間の短縮が可能となった。
また、製品デザインと開発に関連するデータソースを統合することで、各製品がライフサイクルのどこにあるのかを把握することができるようになったほか、デジタルスレッドによって、レディースおよびメンズのプレタポルテ、靴、革製品、ジュエリー、アクセサリーなど、複数の製品カテゴリーに関するデザインおよび開発状況の完全な可視化が実現。
さらに、社内だけでなくサプライチェーンのパートナー企業との間においても、デザインや生産プロセスに関連するやり取りをシームレスかつ安全に行うことができ、より密な連携も期待できる。
従来、これらのプロセスは手作業で行われており、エンタープライズ・アプリケーションにも対応していなかった。たとえば、英国のデザインおよび商品企画拠点とイタリアの製造拠点がテックパック(製造用の製品計画書)を作成し、主にEメールやスプレッドシートでデータをやり取りしていた。このため、データの重複入力、海外の提携工場との連携不足、納期の遅れといった問題が発生することもあった。
ヴィヴィアン・ウエストウッドのCIOを務めるAntony Calabro氏は次のようにコメントしている。
「当社では、試作品、見本、製品に関わるプロセスの大半を外注しており、複雑に絡み合ったサプライチェーンを管理しなければなりません。PTCのFlexPLMは、サプライチェーンや製品開発に関する機能、直感的で視覚的なユーザーインターフェースを備え、情報セキュリティやシステムの安定性においても優れています。アクセンチュアはファッション業界やPLMに関する豊富な専門知識と実績があり、迅速なFlexPLMの導入によって、ビジネス価値の早期創出にも貢献してくれました」