登場人物
- 安藤祐輔さん:ウェブ接客サービス「Flipdesk」提供
- 加藤英也さん:サイバーエージェント アドテクスタジオ プロダクトマネージャー
- 永嶋広樹さん:チームラボでEC事業者支援
これから儲かるECのビジネスモデルとは
永嶋 小ロットって幸せなんですかね。
安藤 選ぶ項目が多いほど心理的に負担が大きくなるって言われてますよね。多様化ってハッピーじゃないと思う。
加藤 カスタマイズ商品に、すごいものないですよね。
安藤 EC事業者サイドは、あんまり考えなくていいんじゃないかな。僕、事業の立ち上げ6個めなんですけど、アイデア思いついても、「あれ、そんなにおもしろくないかな」とか思っちゃう。
永嶋 大メーカーは1,000個、1万個と作っていかないと成り立たないですけど、ECは、100個売るって決めて100個売ったら、それで成り立つビジネスですよね。
加藤 スケーラビリティと生産性でしか利益率の向上が見込めないのはつらい。
永嶋 ヒット作を作り続けるとか、大変ですよね。
ECは「好きだから」やるのが幸せ
加藤 アドテクは物販に学ぶこと、多いですよ。制約条件がある中で、モノを買ってもらって届ける。広告にも、そういうモデルも当てはまると思っています。安藤 データ分析もすごくするけど、やっぱり購買って感情ですよね。
加藤 もう心理学ですよね。安いブランドものは買わないとか。
安藤 モノが動くのは楽しいし、在庫に限りがあるのがいいです。
永嶋 システム屋からECに来ると、電気信号の01が流れるんじゃなくて、人が一生懸命ピッキングして、配送しているというのがいいですね。倉庫を移転するんだけど、その日のうちに発送しなきゃいけないから、プリンタだけ自分の車で運んで、当日つないで出荷開始する、というのをやったことがあります。これがECだ!みたいな。
加藤 壮絶な感じですね。
安藤 冷静に考えたら、ECみたいな大変なことはしない。でも好きだから、レコメンドの質も上がるし、売る人もハッピーだし、買う側もハッピーになる。好きだからやる、というのは幸せだと思います。