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物流倉庫で押さえるべき基本の「き」 保管のフロー改善でEC化率上昇と売上増に対応すべし

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実在庫と引当可能在庫は別 数字だけで判断すると思わぬトラブルが

 自社ECやモール、実店舗、どれかひとつだけのチャネルで運用している場合はまだしも、複数のチャネルを用いて販売する場合は、在庫管理の方法にも目を向ける必要があります。それぞれのチャネルの在庫を適正管理しないと、「実店舗で欠品した商品の在庫をEC倉庫から引き当てる」といった販売の適正化も実現できません。ロケーション別在庫管理の仕組みを導入することは、チャネル拡大期において必須です。

 また、上記の仕組みを導入する際には、「実在庫」と「引当可能在庫」の違いを認識することも欠かせません。たとえば、倉庫内に商品Aが10点あるとします。「目の前に10点あるから、10点ピッキングできる」と考える方もいるかもしれませんが、これは間違いです。目の前にある10点のうち1点は「入荷待ちの商品Bと一緒に梱包・発送するため、まだピッキングされていない」といったケースも往々にして存在します。

 数字だけで管理していると、このような状況に気がつくことも難しいかもしれません。「あるから売ってしまおう」と売ってから、商品Bと一緒に発送する注文の存在に気づき、追加発注をかけるようでは、商品A・Bを一緒に頼んだ顧客を待たせることになってしまいます。商品Aが届くのを待っている間に、商品Bを売ってしまう……といったミスも起こり得るでしょう。

 リアルタイムで複数チャネルの在庫が反映されていないケースも多いので、在庫の取り合いはさまざまなところで起きている。これを念頭に置き、バッファを確保することも工夫のひとつと言えます。バッファをどれだけ確保すべきかは、商品の動きかたによっても異なりますので、運営をしながら最適なバランスを考えると良いかと思います。


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