ECサイトリニューアルを成功させるために
早ければ1、2年、遅くとも3、4年のサイクルで、大幅なリニューアルを行うECサイトがほとんどです。サイトの見栄えやデザインが古く感じられたり、ユーザーインターフェースがトレンドから遅れたり、販促やセキュリティ面での機能が不足したり……、リニューアルを実施する理由はさまざまですが、どのように設計・実施すればよいのか、リニューアルを有益なものにするにはどうすればよいのか、頭を悩ませている担当者も少なくないと思います。
そこで今回は、リニューアル前に決めておくべきことを整理したいと思います。
- リニューアルの方向性を決める
- リニューアルの目的をはっきりさせる
- 誰がリニューアルを実施するかを決める
では、さっそく見ていきましょう。
リニューアルの方向性を決める
一口にリニューアルと言っても、様々な方向性があります。まずはその方向性を検討しましょう。
1.見栄えやデザインを改善したい
リニューアルというくらいですから、サイトデザインの変更や刷新は、最も「リニューアルらしい」項目と言えるでしょう。見栄えやデザインの改善は、ブランディングの強化・ブランドイメージの体現化はもとより、ユーザーインターフェースの改善・ユーザビリティの向上にも影響します。
2.ユーザーインターフェースを改善したい
お客様から見た直感的な使いやすさの向上や、操作におけるストレスの軽減を目的とするレイアウトやデザイン、導線設計などの改善は、「ECサイト上でお客様をもてなす」観点からも非常に重要な要素になりつつあります。購買率・転換率の向上を図る施策と言えます。
3.機能を追加したい
サイト上でこれまでできなかった(商品などの)見せかたや注文方法を実現したり、バックヤード側の機能を追加・拡充するなど、機能面でのリニューアルも方向性の1つとして挙げられます。サイト上の機能追加ではユーザーエクスペリエンスの向上や差別化を、バックヤード側の機能追加では販促機能の拡充や業務効率化などを主な目的とします。
4.集客や売上を(大きく)増加させたい
SEO(検索エンジン最適化)内部施策による主力キーワード・ロングテールキーワードでの検索結果順位の向上や、(リニューアルからは少し逸れますが)流入元となるオウンドメディアのコンテンツ充実化、アーンドメディアの活用、集客媒体の創出にあたるスマホアプリの開発などによる集客増と、それによる売上増を図る方向性です。
ただなんとなくリニューアルするのでない限り、方向性を決めることが重要です。方向性を決めるということは、目的をはっきりさせることに繋がります。