Twitterが注力するは 会話促進と動画活用
2020年に入り、世界的スポーツイベントの開催も目前に迫るが、ここでTwitterの存在感がより増すのではないかと藤田さんは語る。
「昨年行われたラグビーの世界大会でも、Twitterがおおいに活用され盛り上がりを見せました。『Twitterトレンド大賞2019』の2位にも『#ラグビー』がランクインし、スポーツイベントとTwitterの相性の良さが実証されたと言えるでしょう。この動きを踏まえ、Twitter社もユーザーのコミュニケーション活性化のための機能拡充を積極的に行っています」
2019年9月には、日本とアメリカでリプライ非表示機能が追加され、Twitter上の会話を自身で管理できるようになっている。11月には、ユーザー自身が関心のあるトピックをフォローすることで関連するツイートを提案してくれる「トピック」機能も追加。Instagramのハッシュタグフォローのように、新たな発見やコミュニケーション創出を試みている。また、12月にはiPhoneのLive PhotosをGIFに変換して投稿できる機能もリリースされるなど、会話促進の機能が続々と実装されている状況だ。
「Twitter Japanは2019年の事業を振り返る説明会のなかで、『Twitterが“テキスト140文字の世界である”というのは、もはや過去の話』と語り、日本のTwitter広告売上の5割以上が動画広告によるものだと発表しました。全世界のTwitterでの動画視聴回数は約25億回、うち5億回は日本で再生されているそうです。これは、Twitter広告で売上を上げていくためには、動画活用が重要であるということの表れでもあると言えます」
上記の結果は、動画広告に限らず自社の情報発信をTwitterで行う際の参考にもなると言える。自社で動画広告を制作するだけでなく、質が高く、関連性の高い動画コンテンツを発見し、そのコンテンツに対してプレロールやインロールなど出稿方法を工夫することで、より多くの人々に情報伝達できる可能性もある。しかし、Twitterと相性の良い動画コンテンツやどういったコンテキストに宣伝を絡められるかなど、プラットフォーム分析を行うことは必須だ。