「今までリーチできなかったユーザーの存在を実感」
テスト運用に参加した企業が感じるショッピング機能の可能性
今回、日本でのショッピング機能の導入にあたり、Baycrews、BOTANIST、creema、Gilt Japan、minne、ZOZOTOWNの計6ブランドによるテスト運用を実施。ラウンドテーブルでは、ベイクルーズ・馬來 真知子氏、BOTANIST・小松 悠氏、minne・阿部 雅幸氏が登壇し、テスト運用を行った感想や、これからのInstagramの活用などについてパネルディスカッションが行われた。
――テスト運用を行った感想について教えてください。
馬來(ベイクルーズ) 以前からInstagramは活用しており、ユーザーとのエンゲージメントはいいねとコメントが中心でしたが、ショッピング機能が加わることで、ユーザーのモチベーションが高いときに、購入までの導線が提供できるようになりました。これにより今まで以上にユーザーとのエンゲージメントを深めることができますし、ブランドの世界観をより伝えられるのではないかと感じています。
小松(ボタニスト) Instagramでは元々、どのようにブランディングを行っていくかというところに期待していましたが、今回のショッピング機能の導入により、新しい販売チャネルとしても大きな役割を果たしてくれるのではないかと思っています。
阿部(minne) Instagramでコメントをいただくなかで、どこで買えるんですか?というコメントが今までとても多かったんです。それが、タップするだけで簡単に購入までいける、作家さんの作品と購入者さんを結びつける導線ができたというのは、非常に大きいと感じています。
――テスト運用を行ってみて、サイトの流入数などに変化はありましたか?
馬來(ベイクルーズ) サイト流入に関しては、新規率がほかのソーシャルメディアと比べてもとても高いというのがひとつの特徴だと感じています。今まで行っていたような集客施策だけではリーチできないユーザーさんが、Instagramにはいるんだなというのを実感しているところです。
小松(ボタニスト) 既存のお客様にも引き続きサイトに来ていただけていますし、クリック率は他に類を見ないくらい、とても高い数字が出ています。ECサイトへの送客に関しては、今後も工夫しながら取り組んでいけたらと考えています。
――Instagramはファッションと相性がいいと言われていますが、なにか運用の際に工夫されていることはありますか?
馬來(ベイクルーズ) 自社のECサイトやブログに載せるよりも、ブランドの担当者が気軽に投稿できるので、自社ECには掲載していないアザーカットや、動きがあるようなカットをInsgtagramでは投稿しています。Instagramで反応がよかったものを広告に使用することもあり、相互活用も始めています。
――今後Instagramのショッピング機能を、どのように活用していきたいとお考えですか?
馬來(ベイクルーズ) テストに参加したアカウントはベイクルーズのアカウントですが、今後は自社のブランドを横断的にポストするようなものにも展開していきたいです。各ブランドにショッピング機能を導入して、ユーザーさんとのエンゲージメントを深めていきたいです。
小松(ボタニスト) チャネルのひとつとして集客から購入までをいかにシームレスに提供できるか、という点を考えていきたいです。
阿部(minne) 作家さんの可能性を広げるための支援ツールとしても、Instagramを使っていきたいと考えています。作家さんとコラボレーションしながら、新たな体験を提供できる場として活用できればと思います。