レンタルドレスで越境ECに挑戦!リニューアルを決意
当社は、結婚式・パーティ向けのドレスをレンタルするECサイトを運営しています。10年間の運営で、取扱商品数は約4,800点、年商は8億円ほどの規模になりました。
今回、新規事業として、訪日観光客向けにドレスのレンタル、リユースドレスの越境EC販売に取り組むことが決定、担当者に抜擢されました。サイトを英語対応するのを機に、国内向けの日本語版もリニューアルすることにしました。
レンタル用のサイトを制作する場合、レンタル期間の計算、延泊料金、アクセサリー等のオプション品を同時に申し込めるようにするなど複雑で、通常のECサイト制作とは異なる難しさがあります。
国内向けECサイトを、オープンソース「EC-CUBE」で構築して6年経ちますが、必要に応じてのカスタマイズを都度行ってきたので、顧客目線で見ると使いにくいサイトになっていました。さらに、受注後の社内での運用もわかりにくい状態でした。
とくに、レンタルストアにもかかわらず「カレンダー機能」がないのが致命的です。どの期間レンタルするかを「2泊3日」「4泊5日」「6泊7日」という購入ボタンから選択しますが、それ以外の日程は、すべて個別メールか電話で対応しているのが現状です。
この現状を打破するために、越境ECに取り組むのを機に、国内向けのサイトもリニューアルを決めました。
海外製オープンソース「Magento」と出会う
ECサイトではなく、レンタルサイトに特化したプラットフォーム。どのように探していいのかもわからず、複数の制作会社に相談・見積もりを依頼しました。ほとんどが、現在利用中であるEC-CUBEを用いての提案でしたが、1社だけ「Magento(マジェント)」での構築提案があり、目を引きました。
Magentoは、名前そのものもその時はじめて聞いたのですが、EC-CUBE同様、オープンソースのEC構築プラットフォームだと知りました。調べると、25万ストアが利用していて、オープンソースのEC構築プラットフォームとしては世界シェア1位とのこと。実績面でも良さそうな情報を複数見つけましたが、いくつかの懸念がありました。
懸念点
- 海外製なので、管理画面が日本語に対応しているか
- 国内の決済代行会社を利用しているがその対応は十分か
- 切り替え時の顧客・受注管理・商品データの移行作業は大丈夫か