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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

越境EC物語

「越境EC制作を丸投げしたいのですが、大丈夫でしょうか?」中堅アパレルメーカーの越境EC物語


 架空の企業が独自サイトを主に越境ECに取り組む物語をお届けします。第2回は、トップダウンで越境ECをはじめることになった、中堅レディース向けアパレルメーカーが登場です。この物語はフィクションですが、越境ECを考える事業者さんのお役に立つヒントが何かしらあるかと思います。

越境EC事業を丸投げされたら……あなたならどうする?

 当社は創業52年目の中堅レディース向けアパレルメーカーで、年商は160億円です。モール・デパートに出店している店舗数は、約250店舗。EC販売は国内自社サイトと楽天への出店で、通販部門のスタッフは15名程います。入社11年目の私、EC岡zine子は、これまで経営企画や営業管理企画に携わって来ました。それが突然、社長からのトップダウンで越境EC担当になってしまったのです。

 事の発端は遡ること3ヶ月前。社長が、ニューヨークで開催される世界規模のアパレル展示会に商品を出すことを決め、反響があればニューヨークに出店すると決めたためです。すぐさま海外新規事業部が創設されましたが、メンバーは社長、本部長、私の3名のみ。私が選ばれたのは、大学時代にアメリカ留学経験があるため、英語ができるだろうと判断されたからでした。

 部署内での私のミッションは、越境ECを立ち上げ、売上を増やし人気も獲得できるようなサイトプロモーションをすることです。上司からの指示は以下の3つでした。

1.売れる越境ECを立ち上げる。
2.Googleで検索上位に表示させる。
3.ウェブ広告で集客する。

 予算は未定の状態で、限りなく安く抑えろとのこと。企画を含め、まさに上司から「丸投げ」された状態でした。

 私は国内の通販事情とウェブについて多少の知識はあるものの、専任で担当できるほどのレベルではありませんでした。越境ECを立ち上げ、SEO対策し、ウェブ広告を駆使して集客をするなんて、どうすれば良いか全くわかりません。ソーシャルメディアの利用についても、知識がありませんでした。さらに、今回の海外展開には国内通販部門は関与しないことになっており、社内で助けを乞うこともできなかったため、制作会社に「丸投げ」するしかないと判断しました。

 制作会社の条件は以下の4点です。

1.越境ECの構築実績がある。
2.海外SEO対策ができ、Googleの検索上位表示を狙える。
3.海外ソーシャルメデイアの運用ができる。
4.可能であれば、海外小売店・デパートへの売り込みをサポートする企業をリサーチできる。

 これらの条件をまとめると、「越境EC・海外ウェブマーケティングをワンストップサービスで提供できる制作会社」ということになりそうです。その中でも、良いサイトを作るだけではなく、現地の方から好まれブランド価値を上げるプロモーションができる制作会社を探しました。このような条件に適合する会社はあまりなく、見つかったのはたった2社だけでした。その内の1社が、制作だけでなく企画・プロモーションをワンストップでサービス提供できる会社だったので、そちらにお願いすることにしました。

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この記事の著者

ジャパンコンサルティング株式会社 代表取締役 佐藤亘(サトウ ワタル)

1972年北海道出身 株式会社ビジョンの取締役を経て35歳の時にバックパッカーで世界40ヶ国を巡る旅へ。 約1年の旅の中で日本製品の需要と評価の高さを実感する。帰国後、「日本と世界をつなぐ仕事」をしたいと言う思いから、ジャパンコンサルティング株式会社を設立。海外販売・海外WEBマーケティング、販路開拓をさま...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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