デザイン性の高いモノを画像でショッピングする「Celevy」
――「Celevy」立ち上げの経緯を教えてください。
「ネットショッピングをする際、『ちょっといいモノ』を買おうとするとさまざまなサイトを探しに行かなければならず、大変でした。インテリアのおしゃれなネットショップはある。雑貨のショップもある。でも、おしゃれなモノが好きな人って、そういったジャンル関係なく、おしゃれなモノを見たいんですよね。そういったモールがなかなか見つからないので、ビジネスチャンスとしてあるのではないかと考えました。
立ち上げのきっかけとなったもう1つの理由が、スマートフォンです。マーケットデータでは、2012年はアクセスもコンバージョンも非常に低かったのが、2013年になると、その数字が急激に上がっている。
いろいろとスマートフォンコマースのサービスを使ってみましたが、本当に使いやすいものはなかなかない。目的買いであれば問題ないのですが、そうでない場合は短時間で多くの商品を探すのは非常に大変だったんです。それを解決する方法があり、スマートフォンコマースの使い勝手を抜本的に改善できると考えたことがスタートでした」
――「直感型」というやつですね。
「アプリはまだAndroidのみでの提供ですが、独特のぬるぬるとした操作性で、快適に1分間で数百画像を見ることができます。これをもっと大きい画像で見たいなと思ったら、ポンと押すと大きくなる。ちょっとほかに商品を探してみたいと思ったら、横スライドでページをめくるようにスムーズに次の商品が見られる。画像だけで直感的に商品が探せます。
これにより、街角でウィンドウショッピングするようにスマートフォンで買い物をすることができます。いくらデザイン性が高いモノでも、それなりに知名度がないと検索して辿り着くのが難しいんです。だから画像でショッピングしてもらおうというのが、Celevyのコンセプトです。海外では、『Fancy』や『Fab』のような、デザイン性の高いアイテムとの偶然の出会いを提供するセレンディピティコマースの会員数が伸びているんですが、日本でもこれから求められると思います。
今後は、ソーシャルにも取り組んでいきます。気に入った商品にハートマークをつけると、『マイルーム』に入ります。マイルームを公開している人で、自分の嗜好と合う人や自分好みのセンスの人をフォローできるようしていきます。そこで見て、気に入ったモノを自分のマイルームに入れたり。ゆくゆくは、ショップとユーザーがコミュニケーションをとれる場を作っていきたいと考えています」