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【オンライン】ECzine Day 2026 February (2026.02.13)

ECビジネス・スタンダードの再定義

LTV改善の第一歩|EC事業を伸ばすための構造理解 -LTVを正しく理解する(後編)-

 ECグロース支援を行うPALA株式会社の兒嶋仁視氏が、ECビジネスのスタンダードを整理し直し、WHY・WHAT・WHOについて議論をする本連載。第四回となる今回は、「正しく理解したLTVを上げていく」ために、追うべき指標の設定と管理方法について解説します。

LTVを把握すると、使えるコストが見えてくる

 本稿は、LTVを正しく理解するの(後編)です。前編では、LTVを時間軸とキャッシュ回収の観点から整理し、全体平均だけでなく「初回購入商品別」などセグメント別に分解して見る重要性を解説しています。併せてご覧ください。

 今回は、「正しく理解したLTVを上げていく」ために、何を指標として追いかけ、どう管理していくのか、という観点でお話したいと思います。

 「LTVを上げる」という観点において、重要になるのは下記の2点です。

 ・単価アップ

 ・購入回数の増加

 ただし、やみくもに取り組んでもこの2点は向上しません。大切なのは「長期的に選ばれ続ける仕組み」を「利益構造を守りながら」どう作るかです。

 選ばれ続けるための手法(HOW)は、以下の例のように数多くあります。

・商品の開発・改善

・お得なサブスクや定期便

・会員プログラム

・同梱物や購入体験

・アフターフォロー

・セール

・クーポン

 これらの施策は、すべて「もう一度買いたくなる理由」を顧客に提供する取り組みです。セールやクーポン施策などを頻繁にやれば、一時的に単価を上げ、購入回数を増やすことができるかもしれませんが、薄利構造に陥ってしまうケースも考えられます。

 もちろん、すべて把握した上で、原価構造的に問題ないかつ、ブランドのアティチュードとして許容できるのであれば、筆者はセールも否定すべきではないと考えています。

 重要なのは、これらの施策を乱発するのではなく、構造を把握して使えるコストとその限界値を知ったうえで、再現性の高い仕組みに落とし込むこと。ここにすべてが詰まっていると言えます。

 ここでいう「使えるコスト」とは新規獲得コストであるCPAだけを指すものではありません。リピート販促に関わるコストも含め、LTVでの見込み金額を前提に「どの時点までに回収したいか」から逆算した投下可能なコストのことです。

次のページ
LTVを上げたければ、「F2転換」と「リピート間隔」を見よう

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この記事の著者

兒嶋 仁視(コジマ ヒトミ)

PALA株式会社 代表取締役 大手日用品メーカーにて、健康食品・化粧品のEC事業を統括。その後、クラフトチョコレートブランドにてEC責任者を務め、2025年7月にPALA株式会社を設立。 現在は、D2Cブランド、大手日用品、アパレルブランドなど、複数の企業のECやブランド立ち上げを支援中。事業戦略か...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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