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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzine Day 2015レポート(AD)

時代は「市場」シェアから「顧客」シェアへ 自社ECサイトの戦いかた

ペルソナ、カスタマージャーニーを設計せよ

 これまでいくつか、具体的な施策を見てきたが、要は「顧客と向き合うこと」が重要だと高崎さんは言う。よく言われることであるが、実行はなかなか難しい。

 たとえば、顧客のペルソナを設計していないEC事業者が多いそうだ。以前と比べ、ペルソナを絞り込むことが難しくなってはいるが、以下の手順で、3つほどのボリュームゾーンを作っていきたい。

  1. 想定顧客をいくつかのグループに分ける
  2. その中で複数の人が最もボリュームゾーンだと思ったグループでペルソナ作成開始
  3. 顧客に関する情報収集(インタビュー、ネットリサーチ、顧客調査、各種データ)
  4. 調査結果をまとめ、パーソナリティや行動パターンを抽出し、ペルソナを完成させる
  5. 他のグループでもペルソナを作成する

 ペルソナをきちんと設定すれば、コミュニケーションの工数も減り、コンテンツも作りやすくなると言う。

 同様に、カスタマージャーニーマップも描けていないところも多いそうだ。こちらは、スマホやタブレットなどで接触が変化し続ける「2」、クチコミなどを踏まえて検討時間が長くなった「3」に特に重きを置いて、やはり設計したいところ。

  1. ペルソナを元に、顧客が求める結果を明らかにする
  2. ⾃社と顧客の接触ポイントを洗い出す
  3. 顧客の購買までの期間、⼼理、行動を洗い出す
  4. 上記に関する情報収集(インタビュー、ネットリサーチ、顧客調査、各種データ)
  5. カスタマージャーニーマップを作成する

 ペルソナ、カスタマージャーニーマップともに重要なのが、「感覚や想像ではなく、ドキュメント化して定量化すること」。そして定期的に見直しをかけ、会社の財産として残していこうと訴えた。

これからの時代に大事なこと

 「時代がモノからコトに変わった」と高崎さん。「リアルでできることはネットでもできる」をモットーに、本にブックカバーをかけて発送する本屋さんや、価格競争に巻き込まれがちなモール内でもコンテンツで差別化をして、比較されずに売れている花屋さんもある。

 デジタルの施策に加えて、アナログの施策も行うこと。そうした取り組みが「またこのショップで買いたい」、「この人から買いたい」という世界を醸成し、お客様と長く付き合える関係を築いていけるのではないかと述べ、講演を締めくくった。

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/1784 2015/07/22 14:40

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