定期便の改善でLTV向上のチャンス
その他にも機能面で注目したいのが、定期購入(定期便)の仕様改善だ。これまでは定期便専用のページで注文する必要があったが、通常の商品ページ内から定期便の注文が選択できるようになった。ユーザーにとっての利便性が向上し、店舗側にとってもストック型の売上を作りやすい環境が整いつつある。
この仕様改善の有効性については、「リピート率や解約など長期スパンで様子を見る必要があるものの、導入できる商材なら定期便の機能は積極的に導入したい」と田部井氏は語る。実際、前述の浄水器クライアントの事例では、ページ統合後に定期便の新規申し込みが急増したケースも確認されている。継続的な売上基盤を作る上で、この機能改善は大きなチャンスと言えるだろう。
AI機能の活用はいち早くスタートすべき
ここまでの最新動向を踏まえ、楽天市場をどう運用していくのが良いのか。この疑問に対し田部井氏は「楽天市場内のイベント回数や制作物の量など運用負荷も大きいからこそ、とにかくAI機能の活用はいち早く進め、業務効率化を図るほうがいい」と解説。楽天は出店者の声に耳を傾ける姿勢も強いため、提供されたAI機能を使い倒し、「ここを改善してほしいといった要望を上げていくのも、今後の店舗運営を楽にするための一手」となるだろう。
