Squareは11月11日、「Square Releases」を日本で新たに開始したと発表した。これは年2回開催される製品アップデートの機会であり、日本の事業者向けにSquareの最新の製品、サービス、機能をまとめて発表する仕組みである。
Square Releasesの第一弾では、ポータブル型オールインワン決済端末「Square ハンディ」について紹介。Square ハンディは、315グラムの軽量設計で、注文受付、決済、在庫管理を1台で完結可能としている。2025年7月の発売以来、サービス提供のスピードと柔軟性を向上させたい販売事業者の間で急速に導入が進んでいる。たとえば、東京のTOYOTA ARENAでは、複数の売店で41台以上のSquare ハンディを導入。イベント時でもスムーズな決済処理と、行列短縮を実現した。
また、新しいSquare POSレジも注目の機能として紹介。同機能は、小売、飲食、サービス業など7業種向けの機能を統合しており、シンプルな決済から複数拠点の運営まで幅広いニーズに対応できる。
Square Releasesでは、インバウンド需要への対応についての強化も発表。Squareの決済端末は海外主要決済サービスや国内QRコード決済に1台で対応する。さらに、Square請求書を利用し、インバウンド客の事前予約時におけるデポジット取得や直前のキャンセル防止が可能となる。
京都の料亭「左阿彌(さあみ)」では、Squareのテクノロジー導入により直前キャンセルが約90%減少。インバウンド客向けの決済プロセスを大幅に改善した。
今回のSquare Releasesではこれらの発表に加えて、日本市場で展開予定のAI搭載プロダクトも先行紹介。事業者が時間を節約し、より賢い意思決定を行い、顧客との関係をより深められるように設計されたプロダクトになるとのことだ。
Squareはこれらのアップデートや新製品解説を行うSquare Releasesの開始に合わせ、「Square Releasesウェビナー」も11月27日に開催。AI搭載製品を含む最新のイノベーションや機能を実際の事例とともに専門家が解説する。
