日本通運は、ジェイアール東日本物流(以下、JR東日本物流)が提供する新幹線荷物輸送サービス「はこビュンQuick」を活用した新たな輸送サービスの構築に向け、トライアル輸送を実施した。JR東日本物流との鉄道利用運送契約にもとづき、新幹線の即時性と定時性、安定性を活用した輸送ソリューションの構築を目指すとしている。
トライアルでは、都内拠点で保管されているユーザーの製品を東京駅まで輸送後、はこビュンQuickを利用して宮城県仙台市のエンドユーザーへ即日配達が行われた。今回の結果をもとに、日本通運はさらなる検証を進め、環境に配慮した即日配達サービスの早期商品化を進める考え。
NXグループは、モーダルシフトを推進し、複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供、企業のCO2排出量の削減に貢献するサービスの創出を目指している。今回のトライアルは、その一環として環境負荷軽減と即時性の両立を実現する新たな輸送モデルの可能性を探った。
CO2排出量を約95%削減
トライアル結果では、自動車輸送と比較して所要時間を0.5~1時間短縮。また、CO2排出量は約95%削減され、環境負荷の大幅な軽減が確認された。
コスト削減も実現
輸送コストのトータル削減も達成し、環境面と経済面の両立が可能な輸送手段としての可能性が示された。