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実店舗の価値を再定義せよ
JINS、Zoff、メガネスーパー、メガネECスマホサイトを比較 

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店舗を運営する企業にとってスマホECサイトとはどのような役割なのか。今回はメガネ通販サイト「JINS」、「Zoff」、「メガネスーパー」を例にスマホサイトの役割やユーザビリティ上の工夫を見ていきます。店舗とネットをどのように関連付けているか、またメガネという商品の特性からどのような購入フローにしているのかも見るべきポイントです。

メガネスーパー:在庫確認→店舗まで丁寧に誘導

 「メガネスーパー」の商品詳細ページには「取扱店舗を探す」メニューがあり、各店舗の残りの在庫件数が表示され便利です。ネット用の在庫情報と店舗用の在庫情報を分けていないために、スマホサイトから店舗の在庫を確認することができます。

 「ネットで注文する時間がない」、「入力が面倒だ」、「店舗に行く前に在庫をチェックしたい」等の理由から、店舗で直接買いたいユーザーにとって在庫情報を確認し、行きたい店舗の詳細情報が表示されるのは自然な導線で、ユーザーのしたい行動に合致しています。

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 スマホサイトの店舗詳細ページでは地図、電話番号、住所、営業時間等が掲載されていますが、「アクセス」欄の記述内容が非常に細やかです。例えば、東京の「西新宿都庁前店」では「(新宿駅西口から)京王百貨店から大通りをはさんでむかいにある『洋服の青山』の脇の道を都庁方向へ入ります。『ヨドバシカメラ』の東館とカメラ総合館の間を通り100メートルほど進むと信号のある交差点に出ます。交差点の……」と続き、ユーザーがテキストを読みながら行動がしやすいように考えられた丁寧なライティングです。洋服の青山など他の会社の店舗も惜しみなく書いているのも好感です。

 「最寄駅からのルート検索」、「現在地からのルート検索」もあり、スマホの画面を見ながら店舗へ案内できるように作られています。当然、電話はタップすれば電話がかけられるようになっています。 「Zoff」でも商品詳細画面の「店頭在庫を探す」より店舗の在庫を確認することができますが、在庫の点数ではなく、「在庫あり」、「在庫わずか」という表示であること、在庫確認ページはスマホに最適化されたページではないこと、電話番号は掲載されていてもタップして電話をかけることができないことから、メガネスーパーのほうが考えられたユーザビリティだと言えます。

 「JINS」は店舗詳細から電話がかけられるのでよいのですが、ネットと店舗の在庫は連動しておらず、サイトから店舗の在庫件数は確認できないので電話をして確認をする方法しかなく、他の2サイトに比べると不便さを感じます。

 つまり、スマホサイトはネット購入が目的であるだけではなく、店舗で購入したいユーザーが、店舗にどれだけの在庫があるのか分かった上で、道順を迷わせないナビゲーションという大事な役割もあるわけです。

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