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わくわくする最新ガジェットを届けるCIO
株式会社CIOは「多機能×最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる」をコンセプトに2017年に創立された企業。充電器、モバイルバッテリーなどのスマートフォン関連製品を中心に、ただ輸入販売するのではなく自社製造にこだわり、製品一つひとつにストーリーや思いを乗せ、顧客に届けている。
個人事業主時代から「顧客の声」に気づきを得ていた
菊地(マクアケ) Makuakeを実際に利用されている企業の中でも、多くの熱狂的なファンがいるのがCIOだと思っています。既に30回以上Makuakeでプロジェクトを実行し、そのほとんどで1,000%以上の金額を集め、どれも成功を収めています。改めて、CIOはどんなブランドなのでしょうか。
中橋(CIO) CIOは、充電器やモバイルバッテリーなど、スマートデバイスの周辺機器を中心に、身のまわりで使われる製品をつくっています。その根底には、こうしたテクノロジーをまとった製品を通してお客様に利便性をお届けし、生活の質向上に貢献するだけでなく、気づきや発見を経てわくわくしてほしいという思いがあります。それをブランドとして体現するために、CIOの製品が存在します。
菊地(マクアケ) そもそもの創業のきっかけはなんだったのでしょうか。
中橋(CIO) 最初、私は個人事業主として働いていて、法人化したのがCIOです。個人事業主としては、スマートフォンの輸入販売を中心に行っていました。そこで、当時はデバイスに同梱されているケースがほとんどだった充電器、イヤホン、ケーブルなどといった付属品の購入需要に気がつき、海外からサードパーティ製品を輸入して販売する事業にも並行して取り組んでいたのです。いわゆる輸入OEMのようなことをしている中で、充電器にも需要があると判明したので、起業に至りました。
CIOとしてECサイトを運営し、いただいたレビューを見る中で、商品は違っても「CIO製品」をリピート購入してくださるお客様の存在に気がつきました。レビューには「新しいものを手に入れられてうれしい」「今までにないものを取り扱っていてうれしい」などと書かれていて、さらに分析してみると「今までになかったもの」や「未知なる体験、出会い」などに関心を持つ方が一定数いるとわかったのです。
そして、こうしたニーズを吸い上げるようなものづくりをしたいと思うようになり、起業から1年ほど経過したタイミングで輸入販売をやめ、100%自社製品に切り替えることにしました。
菊地(マクアケ) 単純な輸入販売だと、スペックや価格競争に巻き込まれてしまいがちですが、お客様の声に着目して、ものの良さだけではなく付加価値を生み出そうとかじを切ったのですね。初めての自社製品はどのようなものだったのでしょうか。
中橋(CIO) 最初の自社製品は、2018年にMakuakeでプロジェクトを実施した「SuperMobileCharger」です。1から新たなものづくりをするには、もちろん開発費用がかかります。当時、それを少しでも軽くするためにクラウドファンディングを活用しようと考えました。製品開発段階で利用者の声を聞き、ニーズの発掘ができるのもCIOにとっては重要な点で、こうした仕組みを調べていた際にたまたまMakuakeを知り、利用を決めました。