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アリババ独身の日1兆円から考える 2015年は日本のモール、逆越境ECで大波乱?!

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JECCICA代表理事の川連さんがECに関するその月のトピックスをお届けします。第4回は、アリババが1日で1兆円売り上げたことから、日本のECについて考えます。

11月11日、アリババ1兆円突破の流れとスマホ比率

 先日まで、暑くてほぼ裸状態で仕事をしていたのに、もうすっかり床暖房+エアコン暖房です。ネコも床暖房は気持ちよさそうです! そんな状態でのんびりコラムを書こうと思っていたのですが……。

 さて、11月は大変なことが起きました。中国のショッピングモール「天猫」の流通額が、たった1日で1兆円を達成したのです! なんと、571億元(日本円で約1兆85億円)の流通額です。

スクリーンショットは日本時間2014年11月11日20時過ぎ トップページ
スクリーンショットは日本時間2014年11月11日20時過ぎ 特設ページ

 1兆円を達成した11月11日は、中国では独身の日。アリババが運営するBtoCモール「天猫」では、毎年大規模なキャンペーンを行っています。ド派手なページ、中国ネット通販らしい色使いで、日本人にはちょっと萎えてしまうデザインですが、今回は中国大陸だけではなく、香港や台湾を始め、アジアやアメリカなどでも購入が多く、世界全体で盛り上がったと言えます。

 昨年は、24時間で約350億元(日本円で約5,600億円 当時のレート1元16円)の売り上げを記録したのですが、今回は571億元(日本円で約1兆85億円 1元=19円)となりました。驚くのが、スタートからわずか38分28秒で100億元を突破したこと。昨年は100億元を売り上げるのに、329分かかっているので約10倍のスピード!で始まったのです。100億元は約1,900億円。私が10年かけてようやく作ったシステム年間流通額を、たった38分で破られました。これは泣くしかありません。

販売開始 3分……10億元(約187億円)
販売開始 5分……20億元(約374億円)
販売開始14分……50億元(約935億円)
販売開始38分……100億元(約1,870億円)

 この38分の段階で、売り上げの45.5%がスマートフォン経由になっています。

その後、スマートフォン経由の流通額は、

販売開始 7時間36分……100億元(約1,900億円)
販売開始10時間51分……300億元(約5,610億円)
販売開始13時間31分……362億元(約6,769億円)
販売開始21時間12分……500億元(約9,350億円)

とペースは落ちたものの、めちゃ凄いペースで1兆円へと向かっていたのです。

EC業界人なら注目! 1兆円の取引を支えたシステムがすごい

 実は、前日の予想で、もしかしたら1兆円超えるのではないかという噂が出ており、私も興味本位でチェックをしていたのでした。しかしながら、ほぼスピードが落ちずに、閲覧や検索ができたのです。これだけ速いペースで流通するとなると、相当なネットワークとサーバーがないと無理です。彼らのデータセンターを一度でいいから見たいものです。

 また天猫では、価格だけでも4種類、期間設定も異なるなど、中国らしい複雑な売りかたをECで実現しています。アプリケーションの負荷も相当ものでしょう。それでいて、日本の約200倍の流通を成し遂げる技術は、素晴らしいのひとことにつきます。

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