EC業界が「そんなに急ぐ」3つの理由
2015年もあと3ヶ月になりましたね。いかがお過ごしでしょうか? JECCICAの川連一豊です。おかげ様で、毎日24時間365日体制で忙しいのですが、EC業界を取り巻くニュースやらサービス開始が続々登場でさらに目が回ります。(@@
では、今日の最初の一句。
「シルバーウィーク 気づくと電車は ガラガラだった」字余り
さて、最近のEC業界を見ると、「そんなに急いでどこへ行く?」と言われそうな勢いですが、実は急ぐ必要が有るのです。なぜなら、それは3つあります。
- 米国のテクノロジーがどんどん入ってくる。
- 越境は日本だけが特別ではない。
- ユーザーが不満を持ってきた。
1.米国のテクノロジーがどんどん入ってくる。
アマゾンやGoogleのサービスだけではありません。確かにアマゾンの「Amazonパントリー」はそのサービス内容を見ると、既存の流通業は恐ろしく感じると思います。Googleはロゴをかわいく変えたものの、そのスピード感はすさまじいものです。ネット上やSSL内、アプリの中もすべてデータ化しようとしています。
ファンの多いAppleもiPhoneやMacですべてのログを取られていることを知らなければなりません。そこの女性、わかってます?笑
しかし、ここで言いたいことは、このことではありません。米国のシステムソリューションが虎視眈々と日本のEC市場を狙っているのです。例えば、先日私が登壇したデマンドウェアでのカンファレンスは、非常に盛り上がっていました。グローバル企業はすべてデマンドウェアのシステムに乗り換えてしまうのではないかと思ってしまいます。そのぐらい実は出来が良いのです。
内容を見ると、確かに彼らの言うユニファイドコマース(統一されたコマース)というシステムは、実店舗POSとEC(PCとスマートフォン・タブレットなど)事業をシームレスに行えるようにすでにできてしまっています。それがある程度、安価に使えるスキームを日本に持ってきています。しかもカスタマイズ可能とは!
確かに、ローカライズや日本独特の仕組みへのつなぎ込みについて不満の声を聞くこともありますが、技術的にはすでに可能ですから、要望を出せばあっという間にできてしまいます。しかも、すでにいろんな成功事例をグローバルで展開していますので、ノウハウも溜まっています。はっきり言って日本のECソリューション業界にとっては脅威です。
日本の中で、Eコマースもガラパゴスでぬくぬくと育ってきたのですが、気づけば米国のプラットフォームにすべて乗り換わっていた……なんてことになりかねません。