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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

オンラインショップを伸ばす魔法の法則100選

「なぜかもうからない」から脱却するEC経営10のコツ 売上・利益創出に必須なアクションを可視化


 オンラインショップの売上向上が喫緊の課題だ。手探りで始めてみたものの、何から着手したら良いのかわからない。そんな方に「これさえやっておけば、最初の一歩としては大丈夫」という魔法の法則を伝える当連載。EC歴13年、オンラインショップ再生コンサルタントのオオスミ浩子さんが解説します。第7回のテーマは「EC経営の10のコツ」です。

前回の記事はこちら

超基本! 開店当初から押さえたいEC経営の数字

1. 仕入れ原価・原価率を押さえる

 仕入れ原価とは、商品購入や製造する際に支払った合計金額を指します。たとえば、メーカーから完成品を購入した場合、「メーカーへ支払った金額=仕入れ原価」になります。自社で製造した場合は、材料費や縫製代に加え、商品情報や値段を記載する下げ札代や、商品を梱包する袋代も原価に含まれます

 原価率は、売上における原価の割合を示す数字です。1,000円で販売されている商品で原価が300円の場合、原価率は30%になります。

2. 粗利・粗利率を把握する

 粗利(あらり)は、売上から原価を引いた金額を指します。粗利率は、その割合を示したものです。

 粗利は、EC経営では最も大切な数字といっても過言ではありません。粗利の合計から、人件費や家賃などを支払います。たとえば、1,000円で販売されている原価が300円の商品が売れた場合、粗利は700円、粗利率は70%になります。

1,000円(売上) - 300円(原価) = 700円(粗利)

 初めてのオンラインショップ運営は、つい売上高(月商・年商)やアクセス数を追い求めてしまいがちですが、ビジネスを永続的なものにするには「利益は出ているのか」といった視点で全体を見ていくことが、非常に大切です。

3. 価格の決め方を覚える

 商品の準備ができたら、次は販売価格を決めます。メーカーから完成品を購入した場合は、仕入れ先が定めた「上代」と言われる販売価格があるので、その価格に合わせて販売を開始するのが良いでしょう。

 自社で商品を製造した場合は、原価率を踏まえて販売価格を設定します。商材や業界によって平均の原価率は変わりますが、卸も視野に入れている場合は、原価率30%前後におさまるように調整をしましょう。

 なお、販売価格は購入率と大きく関係します。そのため、新たに販売価格を設定する場合は、微調整しながら顧客が購入しやすい金額を探れるようにするのも1つの策としてお勧めです。

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この記事の著者

オンラインショップ再生コンサルタント オオスミ浩子(オオスミ ヒロコ)

 ファッション業界を経て、2010年にバスローブ専門のオンラインショップを開業。数多くの芸能人へ衣装を提供し、バスローブデザイナーとしてNHKやラジオ局など多数のメディアから取材を受ける。EC運営の現場を一貫して経験し、経営と組織運営に関する業務も行う。 EC運営を通じて多くのお店と交流をする中、あ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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