スマートレターとは?5つの特徴
スマートレターとは、日本郵便株式会社が提供する封筒型の郵便サービスです。スマートレターとはどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。
A5サイズ
スマートレターの大きさはA5ファイルのサイズです。具体的には25cm×17cmとなっており「A4サイズの半分」と言うとイメージしやすいかもしれません。
厚さ2cmまで・重さ1kgまで
スマートレターに入れられるのは、厚さは2cmまで、重さは1kgまでの荷物と決められています。書類や文庫本、CD、ハンカチなど、比較的厚みがなく軽いものを送る際に適しているでしょう。
料金は全国一律180円
スマートレターの専用封筒は180円で購入でき、全国どこへでも郵送できます。地域によって配達料金が異なる宅配業者もあるため、全国一律で180円で郵送できるのは便利です。
ポスト投函OK
スマートレターは郵便ポストへの投函が可能です。郵便局へ行って郵送の手続きをする必要がなく、普通郵便と同じくらいの日数で配達できます。
追跡は不可
スマートレターを使ううえでの注意点とも言えるのが、追跡サービスがない点です。追跡サービスとは、自分が出した荷物がどこにあるのか、きちんと送り届けられたか、といった情報を確認できるサービスですが、スマートレターは追跡ができないため注意しましょう。
スマートレターで送れるものは?
スマートレターで送れるものは「A5サイズ」「厚さ2cm以内」「重さ1kg以内」という条件があります。信書も送れるため、たとえば以下のようなものが郵送できます。
- 信書(手紙や請求書など)
- 書類
- 文庫本
- CD、DVD
- カタログ
- 文房具
- 携帯電話・スマートフォン用アクセサリー
- ハンカチ、靴下、衣類
なお、現金を送ることはできません。
スマートレターはどこで買える?
スマートレターは専用封筒のため、購入して利用することが条件です。
- 全国の郵便局
- コンビニエンスストア等の切手類販売所
- 郵便局のネットショップ
で購入することができます。
レターパックとは
スマートレターと名前の似ているレターパックも同じ日本郵便のサービスで、「レターパックプラス」と「レターパックライト」があります。ここでは、それぞれの特徴や違いを紹介します。
レターパックプラス・レターパックライトの違いや特徴
レターパックには「レターパックプラス」と「レターパックライト」の2種類があります。
レターパックプラス | レターパックライト | |
---|---|---|
料金 | 全国一律520円 | 全国一律370円 |
重量 | 4kg以内 | 4kg以内 |
サイズ | 340mm×248mm | 340mm×248mm |
厚さ | - | 3cmまで |
3cmまで | 対面・手渡し | 郵便受け投函 |
集荷サービス | あり | なし |
大きさ・重量の設定は同じですが、厚さ・配達方法・料金・集荷サービスの有無が異なります。
レターパックプラスは全国一律520円と、レターパックライトに比べて150円も高くなりますが、対面での受け渡しを行い、受領印か署名をもらいます。厚さ制限もないため、4kg以内であれば厚みのある荷物も送れる点も特徴です。
一方、レターパックライトは郵便受け投函になりますが、条件が合えばレターパックプラスよりも安く送れることになります。
また、レターパックプラスもレターパックライトも追跡サービスは利用できるので、荷物の厚さ・希望の配達方法を見極めて使い分けることがポイントです。
レターパックはどこで購入できる?
レターパックはスマートレターと同様、専用封筒を購入しなければいけません。
- 全国の郵便局
- コンビニエンスストア等の切手類販売所
- 郵便局のネットショップ
で購入することができます。
スマートレターとレターパック【サイズ・配達・追跡】を徹底比較!
スマートレターとレターパックは、購入方法や形状が似ているため、どちらを使えば良いのかわからないという声も多く聞きます。
スマートレターとレターパックの相違点を中心に、一覧表でわかりやすく比較してみましょう。
レターパックプラス | レターパックライト | スマートレター | |
---|---|---|---|
料金 | 全国一律520円 | 全国一律370円 | 全国一律180円 |
重量 | 4kg以内 | 4kg以内 | 1kg以内 |
サイズ |
縦34cm 横24.8cm |
縦34cm 横24.8cm 厚さ3cm以内 |
縦25cm 横17cm 厚さ2cm以内 |
追跡サービス | あり | あり | なし |
配達方法 | 対面 | 郵便受け投函 | 郵便受け投函 |
土日祝日配達 | あり | あり | なし |
集荷サービス | あり | なし | なし |
スマートレターとレターパックの大きな違いは6点あります。
- 料金
- 重量
- サイズ
- 追跡サービスの有無
- 配達方法
- 集荷サービスの有無
スマートレターはA5サイズである一方、レターパックはA4サイズのため、A5サイズで賄える荷物を送る際に、土日配達や対面配達を重視しないのであれば、レターパックよりもスマートレターの方がお得ということになります。
しかし、週末に投函する場合は、土日配達に対応しているレターパックプラス・レターパックライトの方が、速い配達になります。
また、「厚さや重さのあるもの」「受領印が必要」「集荷を依頼したい」などの場合は、レターパックプラスの利用がマストです。
レターパックプラスの料金はスマートレターの4倍にもなるため、スマートレターで送れるものをレターパックプラスで送ってしまうと、送料が余分にかかることになるので、それぞれの利用条件を理解して使い分けましょう。
スマートレターとレターパックの選び方や注意点
スマートレターとレターパックはどちらも日本郵便のサービスですが、わかりづらい部分もあるため、2つのサービスに関するよくある質問をまとめました。
スマートレターとレターパックは結局どっちが得?
スマートレターとレターパックを比較する場合、同条件の荷物であればスマートレターの方が料金的にはお得です。
スマートレターは料金の安さは魅力ですが、追跡サービスがありません。
フリマアプリの発送で利用するときには、追跡サービスがあった方が安心ということも考えられます。
必ずしもどちらがお得ということはなく、荷物の形状や発送の条件などによって変わることを理解しておきましょう。
スマートレターとレターパック・配達が速いのはどっち?
スマートレターは土日祝日の配達がないのに対し、レターパックは土日祝日の配達にも対応しているため、週末に投函した場合はレターパックの方が圧倒的に速い配達になります。
スマートレターとレターパック・配送中の事故に補償はある?
スマートレター・レターパックどちらも配送中の事故に補償はありません。
郵便局では損害賠償の対象外として、以下のサービスを挙げています。
- 郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの
- 郵便物(はがき)で書留としないもの
- レターパック
- ゆうメールで書留または代金引換としないもの
- ゆうパケット
スマートレターも「郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの」に該当するため、補償はありません。
もともとスマートレターとレターパック共に現金は送れないので、その他高価な品物を送る場合も書留を利用するよう注意喚起されています。
補償が必要な荷物の場合は、スマートレターとレターパックは適していません。
スマートレターとレターパックは匿名配送に対応している?
少額取引の多いフリマアプリでは、手数料や送料を抑えることがポイントです。
料金的にはスマートレター・レターパックはとても魅力的ですが、1つだけデメリットがあります。
それはフリマアプリ最大の特徴ともいえる匿名配送に対応していないことです。
匿名配送が不要という場合は、フリマアプリでスマートレターやレターパックを使うことも良いですが、匿名配送が条件という場合は他の配送方法を選ぶ必要があります。
スマートレターと普通郵便の違いは?
普通郵便には「定型郵便」と「定形外郵便」があります。定型郵便の条件は以下の通りです。
- 厚さ1cm以内
- 重さ50g以内
- 長辺14cm~23.5cm、短辺9cm~12cm
一方、フリマアプリで荷物を送る際によく使われる定形外郵便は、以下のようになっています。
- 重さ4kg以内
- 1辺の長さ60cm以内
- 3辺の長さの合計90cm以内
定形外郵便は、重さ100g以内であれば140円ですが、100g以上では205円以上かかります。100g以上1kg未満の荷物なら、スマートレターは180円で送れるのでお得です。
また、定形外郵便は既定のサイズ以内であれば形状は自由ですが、スマートレターは専用封筒に入るサイズで、厚さ2cm以内という制限が設けられています。
しかし、定形外郵便は自分で梱包しなければなりませんが、スマートレターは厚手の用紙で作られた専用封筒に入れるだけのため手軽です。
スマートレターとレターパック・自分に合ったサービスを選ぼう
スマートレターとレターパックの違いには、料金・重量・サイズ・追跡サービスの有無・配達速度・集荷サービスの有無が挙げられます。
それぞれのメリット・デメリットを理解しておき、送る荷物の形状や希望の条件などによって使い分けると良いでしょう。
どちらもフリマアプリの匿名配送には対応していませんが、信書も送ることが可能なサービスです。
スマートレターとレターパックの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選択してください。