事業者の情熱を直接伝えるためのギルド型法人
インクのもうひとつの特徴が、ギルド型法人であることだ。インクの社員はふたり、ほかは外部のECのプロフェッショナルと連携してECの総合支援を行っている。そこにも編田さんの思いがある。
「私のECに関するキャリアの始まりは学生時代のアルバイトで、アパレルECのモデルになったのがきっかけでした。ECがおもしろくなり、商品登録やガラケーのHTMLメルマガなどさまざまな業務を体験させてもらいました。その後、アパレルECブランドを立ち上げてバイアウトし、社会人経験のためデジタルに強い広告代理店に入社しました。代理店では、二次請け、三次請け……、最終的にはフリーランスの人たちが実作業を行う様子を目の当たりにしたのですが、中間コストがもったいないうえ、発注主から実際に作業をする人たちまでの距離が遠すぎて、伝わらないことが多すぎるんですね。結果的に、仕事が作業になってしまっていると感じました。かけるべきコストとそうでないコストの話をしましたが、それが非常にもったいないと思い、インクが受注してフリーランスのプロたちと仕事をするギルド型法人のインクを創業しました。2022年で三期目となります」
インハウス化を含めたEC総合支援を行うため、編田さんは30人以上のフリーランスと連携している。中間業者を介さずにプロフェッショナルと直接やりとりできるのはEC事業者にとっては願ったり叶ったりだが、優秀な人ほど多忙であり、ひとくちに「ECができる」と言ってもスキルの精査を行うのは難しい。
「インクのギルド型法人は、それぞれの分野でプロフェッショナルであるとの自負を持って独立されている方たちで構成されているため、とても優秀な個人の集まりです。EC総合支援を行うには人数が少ないという不安は無用です。これまでのEC支援の経験から、スキルの目利きはインクが行い、コミュニケーションは泥臭く行っています。結果的に、インクの仕事だから請ける、スケジュールを優先してくださる方も多いです。インクは基幹システムのような役割を果たし、熱量を持ってアイデアを出す事業者様とそれぞれの分野のプロフェッショナルが直接に近い形で仕事ができることで、EC事業を総合的にご支援しています」
最後に、ECをさらに伸ばしていきたい、もしくは現状あまりうまくいっていない状況を打破したいと考える事業者に対しメッセージをもらった。
「自社の商品に自信や愛がある事業者様は、一度ECでの売りかたのノウハウを会得できれば伸びていくと信じています。 社内の商品への愛をできるだけダイレクトにお客様に伝えていくためにも、EC人材の育成、運営の内製化はぜひご検討いただければと思います。また、ノウハウについては、インクはじめECのプロ集団が蓄積していますのでご相談ください。 未経験でも商品に愛があり、ECをやってみたいという方がいれば、ぜひ社内で担当者に立候補いただき、インクのようなプロ集団の協力を得てECを伸ばしていっていただければと思います」
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