越境EC

　越境ECとは、日本国内向けのECではなく海外向けの国境を越えたEC事業を指す言葉。日本のEC事業者が海外ユーザー向けに商品を販売したり、海外のECサイトから日本のユーザーが商品を購入したりするのは、いずれも越境ECである。

　IT環境の拡充や越境ECサービスの普及にともない、越境ECは世界中で活発化している。特に中国やアメリカ、東南アジア諸国といった国々での越境ECの需要は大きく、日本の商品を越境EC経由で購入したいという潜在ニーズもある。

　一方で日本のEC事業者による越境EC化はあまり進んでおらず、需要とは裏腹に日本国内に販売経路が限定されているケースも少なくない。その理由には、越境ECを実現する際の税制面での問題の解消や、販売経路の確保、長距離輸送における商品品質の維持についての取り組み負担が大きいことが挙げられる。

　近年は、Shopifyなど越境ECを前提とした機能を整備しているECプラットフォームやECカートも増えている。こうしたツールを活用すれば、導入事業者は比較的気軽に越境ECを始めることができる。関連サービスを積極的に活用することで、越境EC進出や海外へのEC展開・商品展開ができれば、より大きな市場の開拓チャンスを得られると期待される。

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