テーラーバンクは、「愛着を持ち長く愛用する」ためのリノベーション(お直し)を、メンテナンス、保管、配送などをワンストップで提供する包括的サービスへと拡充、オンライン対応が可能となるBtoBの受発注ウェブサービスを開始する。
リノベーション(お直し)のほか、傷、汚れ、破け、ほつれ、穴あき、色あせなどの補修(メンテナンス)、スーツやジャケットに適した専門的なクリーニング(リフレッシュ)、預かり(ストレージ)、個別宅への配送(デリバリー)まで、商品購入後のアフターケアを包括的に行うサービス。 最終的にはリサイクル、リユース、リセール、廃棄に至るまでの責任を持つ姿勢を目指している。
サービス立ち上げの経緯
紳士服のものづくりを背景にもつ関連会社キンググロリーの顧客企業からの「より自分にあったサイズの服を着用したい」といった消費者からの声に応えていきたいとの要望があった。 この顧客の課題解決を目指し自社内でのリノベーションのテストランを実施。 量産工場とは異なるプロセスを用するため専用の工場を立ち上げ。 さまざまな試行錯誤のなかで作業効率化を図り、採算がとれる工程を確立してきた。
- 独自の専門工場を岐阜に構築、マイクロ工場スタイルを新潟で開始し、作業効率を整え生産性を確保
- 専門的で大掛かりなリノベーションに対応する関連会社のノウハウを活用
- 色あせ時のインキングや穴あきを補正などの高度で緻密な技術提供を、地元企業との連携で実現
- 技術を持つ個人事業主や高齢の技術者を雇用して行う人材教育
サービスの認知拡大を図りより多くの企業に展開できること、企業がわかりやすく簡単に利用できることを実現するためにウェブステムを構築。 顧客の情報管理、マーケティングツールとの連携など多様なデジタルオペレーションにリンクさせることや、顧客企業への商品開発・改善への活用も図っていく。
本サービスの導入により、「スーツ着用機会の減少に対応するライフタイムバリューの拡大」「アパレルが抱える大量生産や在庫廃棄に対するソリューション」「多様な雇用創出による地方・地域の活性化」などが期待できるとのこと。