三陽商会は、同社が2020年3月より日本での展開を開始したヨーロッパ発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」にて、日本国内で回収した資材で生産したリサイクル製品「UTO JAPAN Tシャツ」を10月8日より発売すると発表。
同社は、廃棄ペットボトルから製造するリサイクル製品について、海外生産によるものが大部分を占め、回収・分別から紡糸、製品化までを一貫して国内で行う生産背景がほとんどないと考察。ECOALFで実施している、海洋ゴミの回収とリサイクル素材活用推進のために取り組むプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN (UTO JAPAN)」にて、国内で海洋ペットボトルを含むプラスチックゴミから製品を作るリサイクルの仕組みを構築した。
UTO JAPAN Tシャツは、回収した海洋ゴミなどからペットボトルを分別・再生し、国内で一貫して生産されたリサイクル製品。10月8日よりオープン予定のリアル店舗「ECOALF 二子玉川」「ECOALF 阪神梅田」およびECサイトにて発売される。
また、同社はUTO JAPAN Tシャツの生産について、リサイクル資源による国内生産の検証を目的としており、原材料となるペットボトルは、三重県志摩市海岸での回収活動やECOALFの顧客とのクリーンアップ活動、店頭の回収BOX、サプライヤーが回収したものなどを使用している。なお、同社は今回の実証を機にUTO JAPANによる第二弾製品の開発も予定している。