映像解析AIプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を運営するフューチャースタンダードは、スーパーマーケットなどの店舗における商品陳列状況の確認をAIにより自動化し、品切れした際に通知するサービス「AI品切れ検知ソリューション」の提供を開始。
消費者の購買意欲を低下させずに機会損失を防ぐため、店側は常に商品の陳列に気を配る必要があるが、現状では店舗スタッフが目視で確認し補充を行っており、充分な対策ができていない。在庫状況把握の自動化は導入コストとその効果との兼ね合いで導入ハードルが高く、「陳列」「品出し」と呼ばれる作業についてロボット化は難しかった。
それがAI技術の発達により、画像解析AIに商品の外観を学習させ、カメラでとらえた画像の商品を認識することで自動的に陳列在庫の状況の把握ができるようになったが、一般的なAI画像解析を活用した陳列確認の場合では数百を超える商品種類がある上、不定期なパッケージ変更により商品外観の学習に多くのコストがかかる。特に生鮮食品は個体差が大きく、外観が似ていてもブランドにより価格が異なることも多く運用の難しさがあった。
そこでフューチャースタンダードは、商品そのものではなく「棚などの背景情報」を学習することで、在庫が何%あるかを把握する仕組みを開発。今までの「商品そのものを学習させる方式」と比べ、およそ94%(当社比)の学習・解析コストの削減に成功。さらに 判定可能範囲も2倍以上の広範囲 となる。時系列に沿って在庫率を可視化できるため、機会損失の低減だけでなく、棚割の最適化などに利用できるとのこと。