チェーンストアECの垂直立ち上げプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を展開する株式会社10Xは、既存投資家のDCM Ventures、ANRIを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約15億円の資金調達を行ったことを発表。
調達した資金をもとに、「生鮮食品や日用品をオンラインで購入する」体験を当たり前にするべく、Stailerプラットフォームの流通総額について、今後2年で10倍以上を目指す。なお、累計調達額は約21億円となる。
10Xは2017年の創業以来、「10xを創る」をミッションに日本中の家庭の日々の生活を便利にするプロダクトの開発に注力してきた。献立アプリ「タベリー」や自社運営のネットスーパー「タベクル」の開発・提供を経て、2020年5月には小売事業者が初期投資不要でネットスーパーなどのECを開始できるプラットフォーム「Stailer」を提供開始。イトーヨーカドー、ライフなどのスーパーマーケットや薬王堂などのドラッグストアで導入されたことに加え、複数の業界大手企業でも導入検討が進んでおり、コロナ禍でECニーズが高まる小売事業者から好評を得ている。また、Stailerを通じて提供したネットスーパーアプリでは、利用者の翌月継続率が約70%、1ヶ月の平均購入額(ARPU)が約2万円となっている。
10Xでは、調達した資金をもとにソフトウェアエンジニア、事業開発、コーポレート等幅広い職種の新規採用による組織拡大、チェーンストアECの物流機能の拡張や顧客獲得の加速に対する投資を行い、Stailerの展開を加速、スーパーマーケット市場、ドラッグストア市場のオンライン化を推進する。また、大手小売企業との深い関係性を活用した非連続な事業成長の機会を模索すべく、事業シナジーの高い企業やソフトウェアプロダクト開発に強みのある企業への出資やM&Aなども積極的に検討するとのこと。