クリエイティブテック・エージェンシーであるTAMのリサーチチームは、スキンケア化粧品やそのブランドについて、Z世代とそれ以外の世代の購買行動にどのような違いがあるのかを探るべく、15~59歳の1,054人(男性:534人、女性:520人)を対象に、アンケート調査を実施した。
同調査の結果は、次のとおり。
スキンケア化粧品を選ぶ際に重要視する項目 Z世代も他世代と同じく「効果」や「価格」
どの世代の男女とも「効果が期待できる」と回答した人がもっとも多く、「価格が安い」「使い心地がいい」と続く。価値観にしてもライフスタイルにしても他世代とは大きく異なるといわれるZ世代だが、スキンケア化粧品において重視することは他世代と特別異なるわけではないことがわかった。
なお、「デザインが好みである」「環境に害が少ない」「ブランドの理念に共感」といった項目は、他世代に比べるとZ世代のほうが部分的に多い傾向が見られるものの、重視する項目として選んだ人は5%にも満たず、他世代の結果と同様に低い割合だった。
Z世代の大多数はスキンケア化粧品を選ぶ際「ネット」ではなく「リアル」を参考に
Z世代の大多数が「店頭(実物を見て)」「家族や友人のクチコミ」を参考にしていた。生粋のデジタルネイティブ世代であるZ世代だが、情報源をネットの世界だけに頼っておらず、意外にも身近でリアルな世界の情報を積極的に利用していることがうかがえる。
さらに、インターネットの情報のなかでも、Z世代の女性でSNSの情報を参考にする割合は、ブランドサイトやまとめサイトと同等の割合であることが判明。男性にいたっては、SNSを参考にする人が少数派という結果だった。