GMOメイクショップは、ネットショップ構築ASP「MakeShop byGMO」において、2020年1月~12月の全ネットショップにおける年間総流通額が、過去最高の2,343億円に達したことを発表した。
MakeShopでは、利用ショップ数が年々増加。特に2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、巣ごもり消費需要の増加に象徴される消費行動のデジタルシフトが加速し、導入店舗数増加の後押しとなった。また、1店舗あたりの流通額も大きく伸長した結果、2020年の年間総流通額は前年比135%の2,343億円に達し、過去最高を更新した。
同社は流通額増加の背景を次のように考察する。
導入店舗数の増加・各ショップの成長が影響
MakeShopにおける上位プランの導入店舗数は2020年10月に1万件を突破。2020年の新規導入店舗数は前年比144%、純増数では前年比245%となった。また、MakeShopの代理販売を行う販売パートナーの登録数も増加しており、2020年12月末時点で累計7,120件にのぼる。パートナー経由の新規導入店舗数も前年比167%に
さらに、利用事業者の売上も増加傾向にあり、各ショップの月商規模の分布データでは、2020年12月時点の月商1,000万円以上のショップ数は前年同月比155%。
これらのことから、導入店舗数と各ショップにおける売上の増加が、総流通額の増加へつながったという。
巣ごもり消費の増加が後押し
2020年のMakeShopにおける流通額を月別に見ると、初めて緊急事態宣言が発令された4月に前年同月比139%と急成長し始め、5月には155%に。2020年4月16日~5月14日の期間の流通額は、前年同期比165%となっている。以降も高い成長率を維持しており、外出自粛の意識の高まりがEC利用の増加につながっていることがうかがえる。
また、曜日別では土曜日と日曜日の成長率が高く、時間帯別では18時~20時の成長率が高くなった。この傾向は、休日や夜間の外出を控える人が増加したことが背景にあると考えられる。
『フード・菓子』ジャンルの成長が牽引
2020年のMakeShopにおける流通額をジャンル別に見ると、『フード・菓子』の成長率がもっとも大きく、前年比170%。また、ジャンル別の導入店舗数でも『フード・菓子』の店舗数が1位となっている。この傾向は、外出自粛により食料品店への買い出しや飲食店の利用を控える人が増えたことに加え、飲食店の営業自粛・営業時間短縮の影響からEC化による販路拡大を目指す事業者が増加したことが理由として推察される。
MakeShopでは、以前より飲食店や食料品店を運営する事業者向けにネットショップでデリバリーやケータリングの注文を受け付けられる「ケータリング・デリバリーオプション」を提供しており、2020年の新規導入件数は、前年比190%となったとのこと。