アルペンは、村田機械の3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT(アルファボット)」を物流の主要拠点であるアルペン小牧ディストリビューションセンター内に導入することを決定し、7月22日付で工事契約を締結した。稼働は2021年7月を予定。本システムがかかわる物流業務の保管補充、ピッキング、仕分け、梱包の工程において約6割の業務削減を目指す。
アルペングループはこれまで30年以上に渡り、「スポーツをもっと身近に」というコーポレートスローガンのもと、スポーツ小売業界において多様化する消費者のニーズに合わせて、全国に店舗を展開。現在は、小規模店舗「アルペン」、大規模店舗「スポーツデポ」、ゴルフ用品専門店「ゴルフ 5」、アウトドア専門店系列の「アルペン アウトドアーズ/マウンテンズ」の4チャンネルを運営している。各チャンネルではスポーツ用品だけではなく、アパレルやシューズ、関連アクセサリ類などさまざまなカテゴリの商品をテーマに沿ってトータルに提案し、多様なニーズに応えている。
一方で、商品を管理する物流業界においては、新型コロナウイルスの影響により、非接触志向からEC利用率が増えたことで物流需要が増加し、現場での人手不足が深刻化しつつある。さらに、物流センター内においては従業員による密の回避が必要となっており、新生活様式に合わせ、DXを推進した新たな物流体制を導入していくことが求められている。
そうした中、アルペングループでは、強固で効率的な物流体制を作り、多様化するお客様のニーズに継続して応えていくため、これまでの物流体制を一新した新物流戦略を進めていく。その第一弾として、日本初となる3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」を愛知県小牧市の小牧DCへ導入することを決定した。今後、さまざまな物流拠点への導入も検討しており、納品時の仕分け作業を軽減し、店舗における業務効率化も進めていく考え。