トライアルカンパニーは、 同社における関東初のスマートストアとして「スーパーセンタートライアル長沼店」(千葉県千葉市稲毛区長沼町71)がリニューアルオープンしたことを発表。
トライアルはこれまでも「スマートショッピングカート」やAIカメラ等のデバイス開発、 これらを活用した九州でのスマートストアの展開、 メーカー・物流会社等との取り組みを行ってきた。
2019年11月には、 リテールAIの普及を目指す5社(サントリー酒類、日本アクセス、日本ハム、フクシマガリレイ、ムロオ)と「リテールAIプラットフォームプロジェクト『リアイル』」を結成している。今回リニューアルオープンするトライアル長沼店は、 同プロジェクトの旗艦店として機能。 『リアイル』参画企業の各社が同店舗を中心にリテールAIを活用したさまざまな取り組みを展開していく予定。
トライアル長沼店に実装されるリテールAIは次のとおり。
セルフレジ機能を搭載した「スマートショッピングカート」
カートに付属するタブレット端末を操作することで通常のレジをスルーし、 ボタンひとつで会計を済ませることで、 レジ待ち時間を解消するとともに、 小売業のレジスタッフの人手不足を解消に寄与する。
また、 売場でスキャンした商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンの表示することで、 新たな買い物の仕方を提案。 すでに19店舗で計約2,000台のスマートショッピングカートが導入・運用されているが、トライアル長沼店導入のモデルでは、 新たにレシピ機能を追加。 売り場でスキャンした商品情報に合わせたレシピ提案を行う。
AIカメラ
トライアルグループが独自開発した世界初の小売に特化したAIカメラで、 現在6店舗で計2,400台が稼働中。 人物カウントや商品認識等の小売に特化したAIを搭載、 商品棚の欠品情報や店内の人の流れをデータ化し分析する。 集まったデータは欠品を起こしにくい「商品棚づくり」や、 人流の研究等より良い店内環境づくりに役立てられてられている。トライアル長沼店では、 688台のAIカメラが導入される予定。