ディノス・セシールは、コスト・リードタイムの効率を高めつつ、パーソナライズした訴求力の高い紙メディアを実現する印刷プラットフォームサービス事業を展開するグーフに対し、第三者割当増資引受による出資を行うと発表。
グーフは、デジタル印刷のノウハウをもとにクライアント企業のMAやECなどのデータと連携し、パーソナライズされた印刷データを生成、最短24時間での印刷を可能とするAPIサービス「Print of Things」を提供している。同サービスは、顧客ごとの属性に応じた印刷内容を実現することができ、加えて発送までの時間や発注ロットに左右される費用感といった印刷課題の解決にもつながるサービス。今後は、クラウドで全国のさまざまな印刷会社の印刷機をフラットにつなぐネットワークサービスの構築も目指しており、紙メディアにさらなる価値をもたらすことが期待されている。
ディノス・セシールは、長年カタログやハガキDMなどを主力チャネルとしており、従来の紙メディア制作のオペレーションから脱却し、将来に向けた新たなビジネススキームを確立することを大きな課題としている。すでにグーフとは、カート離脱対策として顧客データを連携し、ハガキDMをメールと同等のスピード感で送付して購入促進を図る施策を実施。メールのみ送付の顧客と比較した購入率が20%高いという結果を得ている。今後も紙メディアが事業戦略の中心となることが想定されるディノス・セシールにとって、今後の重要なビジネスパートナーともなり得ると判断し、成長性も勘案したうえで今回の資金調達に応じたと述べている。