ネットプロテクションズは、サービス体験後にユーザー自身が価格を決めることができる決済プラットフォーム「あと値決め」のリリースを発表。
日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済サービス提供を開始し、「NP後払い」「NP掛け払い」「atone」などを展開する同社は、今回「ポストプライシング」の概念を取り入れ、同サービスを開発。ユーザーは、事前にアプリやクレジットカード・口座情報の登録、書類提出などの手続きを行うことなくサービスの提供を受けることができ、価値を実感した後に値決めを行い、支払いをする。この流れを一括して代行するサービスを、同社は日本で初めて導入する。
本日行われた発表会では、同サービスを導入するエアークローゼット、ベアーズなども登壇。エアークローゼットでは、UX向上施策としてあと値決めを試験導入し、月額会費を超えた対価は、自社が提携する担当スタイリスト本人へ還元するとしている。ベアーズは、価格不安が理由で家事代行サービスの利用に至らなかったユーザーに向け、初回利用のハードルを下げサービスの良さを実体験してもらうことで、継続利用につなげられると考えていると述べた。
ネットプロテクションズは、同サービスを利用し、ポストプライシングの概念を導入することにより、むやみなクーポンの配布やセール施策などによる利益率低下の改善、価格設定の誤りによる機会損失の最小化ができ、企業にメリットを与えられるとしている。また、ユーザーに対しては、サービスを受けるハードルを下げることで新たな購買体験の提供、製品やサービスとの出会いを増やすことができると考えていると言う。
今後は同サービス導入企業の一般公募を開始すると同時に、第一弾導入企業のサービス利用者による値決め結果の検証や、ポストプライシング領域におけるスポットイベントを開催し、この考え方を広めていくとしている。