サイバーエージェントと三菱地所は、人手不足時代の到来やインバウンドの増加を見据えた接客現場でのロボット活用について、ロボットならではのコミュニケーションの可能性を検証する接客対応の実証実験を共同で実施する。
第1弾として、コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を活用した実証実験を、三菱地所グループの複合施設「サンシャインシティ(東京・池袋)」にて開始した。第2弾では、6月7日より、おなじくコミュニケーションロボットである「RoBoHoN(ロボホン)」と「Pepper(ペッパー)」を、三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが運営するホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 大阪北浜」に設置する。
これらの実証実験では、「従業員が行っている顧客対応の一部をロボットが代替することによる、より一層充実した案内体制構築の実現」および、「ロボットの対話や振る舞いかたなど、ロボットが人間に対するもっとも効果的なコミュニケーションの形」を検証する。
本実験を通して、サービス提供側・顧客側双方の視点からロボット導入のメリットの評価を行い、サイバーエージェントではロボットを活用した接客ソリューションの開発に、三菱地所ではより顧客が満足できる案内体制の構築に活用していく。
商業施設の案内所にはSotaを2体設置。センサーと連動しており、人が近づいた際にそれぞれ声掛けや案内と別の役割で発話し、顧客に対して施設の案内を行う。日本語・英語・中国語の対応が可能。タッチパネル式ディスプレイの表示内容を、ロボットが発話やモーションを交えて案内することによる顧客満足度の差や、声掛け担当のロボットの設置有無による案内担当のロボットの利用率の差など、賑わいのある商業施設内でストレスない案内が可能かどうかを検証する。