ジャストシステムは、2018年1月から12月までの1年間の調査データをまとめて分析し直し、『Eコマース&アプリコマース月次定点調査~2018年総集編 【トレンド版】』を発表。なお本調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象に、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」において、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し実施された。
2018年、動画&動画広告関連分野における主なトピックスは下記のとおり。
- EC利用者の5割強は、「3大ECサイト」でしか購入しない
- 3割強に、サブスクリプション型ECの利用経験
- 約半数に、買取サービスの利用経験。最も多い買取先は「実店舗」
- 約2割が「D2Cブランド」を認知。若年層ほど認知
- ECの「カゴ落ち」経験者は約7割。その理由は「送料や手数料が高いから」
- 約半数が、EC端末としてのAIスピーカーは「広く普及する」
- 3割強がコンビニエンスストアの支払いに現金を使わず。キャッシュレス化が進行
- 約2割が「QR決済」を利用。10代は3割超
- ECサイトの「Instagram」をフォローする人が、昨年比で1.4倍に
- 「平成最後」のキャッチコピーで、商品を購入した人は約6割
主なトピックスの詳細は下記のとおり。
EC利用者の5割強は、「3大ECサイト」でしか購入しない
2018年5月にECで商品を購入した人のうち、51.0%の人が「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」の3大ECサイトしか利用していなかったことがわかった。また、「その他のECサイトでも購入したが、その頻度は3大ECサイトより少ない」と答えた人は20.8%、「その他のECサイトでも購入し、その頻度は3大ECサイトより多い」人は10.6%、「どちらも同程度」の人は13.4%であった。
※2018年5月度調査。
3割強に、サブスクリプション型ECの利用経験
EC利用経験者のうち、31.3%が「サブスクリプション(定期購入)型Eコマース」を利用したことがあると回答。サブスクリプションで購入したことがある商品・サービスとしてもっとも多くの人から挙がったのは「飲料水や食品など」(15.7%)、次いで「化粧品やファッションアイテム」「生活雑貨や消耗品など」(ともに、12.9%)であった。
※2018年3月度調査。複数回答あり。
約半数に、買取サービスの利用経験。もっとも多い買取先は「実店舗」
自分が持っている商品を査定して買い取ってもらう「買取サービス」を利用した経験がある人は52.6%で、そのためにもっとも多くの人が利用したサービスは「実店舗での買い取り」(23.5%)、次いで「インターネットオークション」(22.7%)、「フリマアプリ」(20.6%)であった。
※2018年3月度調査。複数回答あり。
約2割が「D2Cブランド」を認知
流通業者など他社を通さず、商品を製造するメーカーが直接、消費者に商品を販売する「D2C(Direct to Consumer)ブランド」を「知っている」人は23.3%であった。年代別で見ると、10代(31.0%)、20代(31.5%)、30代(25.0%)、40代(20.0%)、50代(16.5%)、60代(19.5%)という結果であった。
※ 2018年11月度調査。認知率は、「D2Cブランドの商品を購入したことがある」「D2Cブランドを知っていて、購入したことはないが、興味はある」 「D2Cブランドを知っているが、購入したこともないし、興味もない」の合計。
ECの「カゴ落ち」経験者は約7割、その理由は「送料や手数料が高いから」
過去1年間に、「カゴ落ち」をしたことがある人は73.8%であった。「カートに入れても購入をしないことが多い」(※1)と答えた人にその理由を聞いたところ、もっとも多くの人から挙がったのは「送料や手数料が高かったため」(35.8%)、次いで「配送日が遅かったため」「選べる支払い方法が少なかったため」(ともに、16.4%)であった(※2)。
※2018年1月度調査。
※1 「カートに入れたものを、購入しないことが圧倒的に多い」「カートに入れたものを、購入しないことが多い」と答えた人が対象。
※2 複数回答あり。
3割強がコンビニエンスストアの支払いに現金を使わず
リアル消費での支払いにおいて、「現金は使わない」「現金は使わないことが多い」と回答した人の割合を2018年6月度調査と2016年9月度調査で比べてみたところ、増加していることはわかった。2018年6月度調査において「携帯料金」に「現金は使わない」「現金は使わないことが多い」と回答した人の割合は71.9%(2016年9月度調査:68.4%)、「公共料金」は56.7%(2016年9月度調査:54.6%)、「コンビニエンスストア」は34.5%(2016年9月度調査:27.2%)であった
約2割が「QR決済」を利用。10代は3割超
スマートフォン利用者に、リアル店舗などで商品が購入できる「QR決済」の利用状況を聞いたところ、20.1%が「利用したことがある」と回答。年代別に見てみると、10代(30.3%)、20代(26.5%)、30代(23.0%)、40代(19.3%)、50代(13.5%)、60代(9.2%)という結果であった。
※2018年11月度調査。「頻繁に利用する」「ときどき利用する」の合計。
ECサイトの「Instagram」をフォローする人が、昨年比で1.4倍に
2018年9月度調査において、ECサイトのアカウントをフォローしているSNSを聞いたところ、もっとも多くの人から挙がったのは「LINE」(59.3%)、次いで「Twitter」(50.2%)、「Instagram」「Facebook」(ともに、35.8%)であった。昨年からもっともフォロー率が伸びたのは「Instagram」で、25.4%(2017年6月度調査)から35.8%(2018年9月度調査)と、約1.4倍に増加した。
※複数回答あり。