Adobe(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、Adobe Experience CloudにMagento Commerce Cloudを統合し、すべてのエクスペリエンスをショッピングに結び付けるというビジョンと戦略を発表した。
これにより、エンタープライズ企業は、訴求力が高くパーソナライズされたショッピング体験の提供が可能になる。また同社は、中小規模のマーチャントがコマースにおけるイノベーションと変化への素早い対応を実現可能にするため、Magentoプラットフォームの大規模なアップデートも公開した。
アドビがエンタープライズ企業向けに提供する主な機能は、下記の通り。
すべてのエクスペリエンスをパーソナライズ
アドビのAIおよび機械学習テクノロジーであるAdobe Senseiで強化されたAdobe Targetとの連携により、企業はコンテキストに合ったショッピング体験を最適化して提供できるようになる。これにより、顧客ロイヤリティを育成し、ビジネスの競争力を高めることが可能となる。
顧客ニーズを予測
Adobe Senseiで強化されたAdobe Analyticsの予測分析により、企業は顧客データの把握と分析からパターンを発見し、特別な配送条件、在庫不足、ビジネス機会などを検出し、事前に顧客行動を予測できる。
また、同社が中小企業向けに提供する主な機能は、下記の通り。
訴求力が高いサイトコンテンツを素早く制作
新機能「PageBuilder」は、ドラッグ&ドロップ操作に対応したサイトコンテンツ編集ツールで、クリエイティブの制約や開発者サポートを得る必要なく、ショッピング体験をマーチャント自身が制作できるようにするものである。チャネルを横断したコンテンツの制作と配信、ライフサイクル管理を要するブランド企業は、Adobe Experience Managerとの連携機能を活用することもできる。
決済の簡素化とリスク管理
Magento Paymentsを活用することにより、マーチャントは顧客からの支払いを即座に受け取ることができる。さらに、適切な通貨の提供、手間がかからない運営管理、詐欺や支払い拒否から身を守ることができるのもMagento Paymentsの特徴である。
ショッピング体験の分析と最適化
エンタープライズ企業向けの分析および最適化機能が、中小企業にも拡大提供される。アドビが提供するLaunchとMagentoの統合は、マーチャントによるコマースデータの迅速な分析と、ショッピング体験の最適化を支援する。