今回の主な変更点としては、4つあるフィンテック(金融)系のカンパニーをひとつに統合することで、各個社の独立性は維持しながらも、各サービス間の連携を深める。
また、ECカンパニーとライフ&レジャーカンパニーをコマースグループカンパニーとして統合することで、O2O施策を含む近接サービスにおけるシナジーの最大化やパートナー戦略の推進を図る。
通信&メディアカンパニーおよびスポーツカンパニーは、主に携帯事業(MNOおよびMVNO)を推進するコミュニケーションズ&エナジーカンパニーと、広告事業・メディア事業・スポーツ事業を展開するメディアビジネスカンパニーに再編し、各注力事業への経営資源の最適配置を図る。これにより、5カンパニー体制へと移行する。
楽天では、ライフシーンを幅広くカバーする様々なサービスを、共通の楽天IDで簡単に利用できる「楽天エコシステム(経済圏)」を構築してきた。昨今、オンラインとオフラインの垣根がなくなりつつあり、人々のライフスタイルやニーズも多様化する中、エコシステムを形成するサービスもより最適なものへと進化させてきた。
今回の体制強化により、戦略的事業領域を担う各カンパニーが、責務と透明性のあるガバナンス体制を維持しながら、より機動的に事業を展開できるようにし、グローバルにおける競争力を高めていく。