京東集団の自社流通網は中国最大規模で、中国国外に110の倉庫、900本以上の国際路線を持ち、現在224の地域へJD.comで購入された荷物を宅配することができる。
今回開通した「移動倉庫」は、中国国内最大の国際内陸港・西安国際港務区と、ドイツ・ハンブルクを繋ぐ、EC物流初の定期貨物列車である。
16日間をかけて、ハンブルグからポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンを経由し、新彊ウイグル自治区の阿拉山口市から中国に入国し、目的地である西安国際港務区の鉄路コンテナセンターに到着する。その後貨物は、中国エリアの京東物流によって全国各都市の保税倉庫へと送られ、最速で消費者の注文後1時間半程度の時間で商品を配達する。
本列車の開通により、運輸コストは空輸の5分の1程度、時間は海運よりも半分以上の短縮が可能となる。貨物は現地の倉庫から鉄道のレール上の倉庫に移動し、そのまま中国国内の保税倉庫や中心部の倉庫へ移動するため、全移動工程において京東物流による追跡と厳格な監視が可能となる。
さらに本物流モデルでは、商品が「移動倉庫」に移動した段階から世界中のどこにいてもデータにアクセス可能で、商品が国内倉庫に到着する前にも購入することができる。