ZMPは、同社の自動運転開発プラットフォームの製品である RoboCar MiniVan、および IZACをベースに、2020年の自動タクシーの実現に向け、公道での技術およびサービスの実証実験を重ねている。
2014年に愛知県の公道でドライバーが乗車した状態での自動運転の実証実験を開始、2017年12月には運転席にドライバーが乗車していない状態で公道実証実験を実施した。また、2017年6月には、自動走行タクシーの実現に向けて日の丸交通株式会社と協業を開始、自動運転技術の開発とともにサービスの開発と実証を進めている。
今回の実験は、従来のお台場エリアから有明エリアまでルートを拡大し、運転席にドライバーが乗車している状態で、(1)スマホ・タブレットとの連携、(2)周囲とのコミュニケーションを図る情報表示についてその技術の検証を行った。
(1)スマホ・タブレットとの連携については、スマホによる車両の呼び出しとドアのコントロール、車内タブレットによるルートや現在地の確認、降車手続きの技術等を実装し、スムーズな連携が可能であることを確認。
(2)周囲とのコミュニケーションを図る情報表示については、運転席にドライバーが乗車していない状態でのサービスを想定し、自動運転車の様子を示す表示器を設置。「自動運転中」、「ありがとう」といった表示を行い、後方車両から表示内容の確認を行った。
今回の実証実験で得られた知見を活用し、さらなる技術開発と安全性向上を行い、2020年の自動走行タクシーの実現を目指すとのこと。