タイのThe Siam Cement Public Company傘下のSCG Cement-Building Materialsとヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社であるヤマトアジアは、タイ国内で宅急便サービスを提供するための合弁会社の設立に向けて基本合意した。
タイはスマートフォンの普及に伴い、Eコマース市場が著しい成長を見せており、とりわけマーケットプレイス出店者に代表される個人間でのもののやり取りによって小口配送の個数が伸長している。
SCG Cement-Building Materialsは、タイ国内セメント業界においてNo.1の売上高を誇る複合企業グループで、セメント建築資材、化学、梱包材や流通・物流事業などを幅広く行っている。一方、ヤマトグループは2010年にシンガポール、2011年にはマレーシアで宅急便事業を開始するなど、アセアン各国における国内小口配送ネットワークの拡充を進めてきた。
今回、両社はタイ国内での宅急便サービスを提供する合弁会社の設立に合意。SCG Cement-Building Materialsが65%、ヤマトアジアが35%出資。SCGのタイ国内でのB2B全国配送ネットワークに、ヤマトグループが日本で培った宅急便のノウハウを融合させ、タイ国内での事業展開を進める。