ニールセンは、2015年の消費者のデバイス利用状況、属性別の利用サービスの違いをまとめたレポート「Digital Trends 2015」を公開した。スマートフォンからインターネットを利用した3か月平均の利用人口(2015年7~9月)は5000万人を超え、2年前の同時期と比較すると利用者数が1.5倍に伸びている。しかし増加率を見てみると、2013年の平均が10%前後で推移していたのに対して、2015年7~9月では4%とまで鈍化している。
また、デバイスごとの2015年9月のインターネット利用人口を年代別に見ると、44歳以下ではスマートフォンからのインターネット利用者人数がPCよりも多くなっていたのに対し、45歳以上ではいまだPCからのインターネット利用者のほうが多くなっている。
2015年9月のPCとスマートフォンからの利用者数別のサイト数を見ると、利用者数が500万人を超えるサイトはPCで42サイト存在していたのに対しスマートフォンでは104サイトでPCの2.5倍。また、PCでは利用者数100万人を超えるサイトが昨年同月比で26サイト減少しているのに対し、スマートフォンでは93サイト増加している。
ニールセンは、今後スマートフォンのサービスで利用者を伸ばすには、45歳以上の中高年など新しくスマートフォンを利用し始める層をどう取り込んでいくのかという点も考える必要があると分析している。