金融庁が発表した「平成27事務年度 金融行政方針」では、金融とITが融合した「FinTech」をめぐる状況を分析。スマートフォンでの金融取引などの決済サービスを起点に、人工知能(AI)による与信審査、投資アドバイスや資産運用など、FinTechを活用した動きが広がっており、金融業の「アンバンドリング化」ともいえる構造変化が起きている。しかし、こうした動きを敏感にとらえ、ITベンチャーなどのノンバンク・プレーヤーと金融機関との連携・協働が見られる欧米の状況に比べると、国内の対応は遅れていると指摘している。
金融庁ではこうした現状を踏まえ、FinTechの活用が広がりつつあることに着目。新たな取組みとして、「FinTechサポートデスク」(受付時間:平日9時30分~18時15分電話番号:03-3506-7080)を設置した。これによって、FinTechをはじめとしたイノベーションを伴う事業や新事業を検討している人から、具体的な事業や計画など幅広く相談を受け付ける。また、こうした事業についての一般からの意見や要望なども取り入れつつ、積極的な情報交換・意見交換を行いたいとしている。