Googleの機械学習システム「TensorFlow」は、人工知能研究組織の内部にあるGoogle Brainプロジェクトのチームの研究者とエンジニアによって生み出された。従来のシステムよりも早く、スマートで柔軟性を持ち、1台のスマートフォンでも、データセンターにある何千台ものコンピュータでも動作する高いスケーラビリティを有している。
GoogleはTensorFlowを自社サービスでも活用。たとえば、Googleアプリでの音声認識から、簡単なメールの返事を自動生成するInboxのスマートリプライ機能、Google Photosでの写真検索、Google翻訳までその用途は幅広い。
Googleの第一世代のシステムよりも最大5倍もの速さでニューラルネットを構築し、訓練することができるこのシステムを、Googleはオープンソース化すると発表した。システムのソースコードを公開することによって、個人や研究機関、企業が活用し、機械学習コミュニティに寄与することをGoogleは望んでいる。