日経リサーチは「ブランド戦略サーベイ」では2015年版調査から、ブランドの象徴である企業ロゴマークの価値を評価する調査項目を新たに追加。対象である主要企業570社のうち、許諾が得られた352企業(ブランド)のロゴマークについて、「認知度」「評価」「企業ロゴマークからの想起内容」を測定した。
今回の調査では社名以上に浸透している、訴求力の強い企業ロゴマークが見られた。たとえば、ガリバーインターナショナル、パイロットコーポレーション、住友電気工業、京セラドキュメントソリューションズは、企業ロゴマーク認知度が企業認知度を10ポイント以上も上回っている。
また、企業ロゴマークに対する好意度が消費者の愛着度を大きく上回った企業1位は「月桂冠」で、BMW、エステー、メルセデス・ベンツ日本、キーコーヒーが続いた。この5社は好意度が愛着度より30ポイント以上高くなっており、ロゴマークが消費者を企業により近づける吸引力を持っていると見られる。
「赤」を使った企業ロゴマークは、認知度や信頼度が高めに出る結果になった。「緑」は好意度では赤を上回っており、「金・銀」を使ったものは該当数は少ないものの、購入・利用意向喚起度で赤や緑より高いスコアとなった。