SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

Amazon、日本のラストワンマイル配送に250億円以上を追加投資 4つの重点分野を発表

 Amazonは第10回「Amazon Academy」で、ラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向け、従来の投資額に加えて250億円以上を投資すると発表した。

 同社は、高い安全性、信頼性と先進性、革新性をもつ物流・配送ネットワークの構築のため、この数年間で毎年数千億円以上の投資を行ってきた。2024年も同等額の投資を行うとともに、ラストワンマイル配送ネットワークの構築の強化を目的に、さらに250億円以上を追加で投資する。なお、2024年の投資は、次の4つの重点分野に対して行うとしている。

配送ネットワークの拡大

 Amazonのデリバリーステーションは、顧客から注文された商品をフルフィルメントセンターから集約し、周辺地域の顧客の玄関先まで届けるラストワンマイルの起点となる場所。同社は、2023年は11の配送拠点を開設し、現在、全国に50拠点以上のデリバリーステーションを設けている。

 この配送ネットワークにより、700万点以上の商品を47都道府県すべての顧客に翌日に届けられるほか、置き配の拡大を通して顧客の利便性を向上させる。また、ドライバーの再配達の削減にも貢献するとのこと。

 なお、Amazonはデリバリーステーションで、多様でやりがいのある働く機会を提供する考えを示している。職場の安全衛生管理者、ステーションマネージャー、シフトアシスタントなど職種は多岐にわたる。

ドライバーのウェルビーイング向上と安全対策

 Amazonは、配送パートナーと地域社会の安全を最優先事項と位置付けている。今後も、配送をより安全にするためのテクノロジーやプログラムへの投資を続けていく考え。

 同社はこれまでに、交通量の多い都市部での配送や商品の扱い方について、人間工学に基づいた技術的な安全対策を講じるトレーニングを実施しているほか、安全についての専門家をデリバリーステーションに招き、そこで働く人々やドライバーを対象に、業務上での安全性に関わる知識を提供する機会を設けてきた。また、個人事業主として商品を配達するAmazon Flexの配送パートナーには、滑りにくいスニーカーや両手を空けられる必需品入れ用のポーチ、夜間作業用のヘッドランプを提供してきた。同社は、今後も引き続き、商品を安全に配達できる様々なツール、トレーニングの提供を継続する。

 加えて、2024年7月~9月まで、Amazon FlexドライバーとAmazon Hubデリバリーパートナーが水分補給できるよう、セブン‐イレブンの実店舗で引き換えられる無料ドリンククーポンの提供を開始した。Amazonが配送を委託するAmazon 配送サービスパートナー(DSP)も、期間中に希望すれば同様のクーポンを得られる。1週間に最大6本の飲料を受け取れる仕組み。

再配達の削減

 Amazonは、2020年に「置き配」の指定サービスを開始した。現在、全国でAmazonの商品の置き配利用率は80%以上に達している。これに貢献している施策の一つに、全国47都道府県に設置された4,000台以上のAmazonロッカーがある。AmazonロッカーとAmazonカウンターをあわせた「Amazon自宅外受け取り」は、4万ヵ所以上にのぼる。

 Amazon Keyは、Amazonの委託先であるドライバーが商品をもっているときに限り、配送アプリから顧客が住むマンションのオートロックを解除して入館し、商品を届けられるプログラム。これにより、再配達の削減を実現する。Amazon Keyのサービスに登録しているマンション数は、現在、全国20都道府県1万棟以上に拡大している。Amazonは今後も、プログラムの利用可能な場所や地域を拡大するとしている。

配送プログラムの拡大

 Amazonは、新たなデリバリーステーションの開設にともない、Amazon Flex、Amazon Hubデリバリー、Amazon 配送サービスパートナーなどの、ラストワンマイル配送に関わる各種プログラムをさらに充実させる。

 日本で2019年に開始されたAmazon Flexは、個人事業主がAmazonと直接業務委託契約を結び、配達業務を行うプログラム。個人事業主が、自身のライフスタイルにあわせて稼働する時間を自由に選べる。報酬は、配達ブロックに応じて支払われる。

 2023年に開始されたAmazon Hubデリバリーは、地域に根ざす地域の中小企業や実店舗が、隙間時間にAmazonの商品を配達し副収入を得られるプログラム。サービス開始から1年で32都道府県の1,000店舗以上が参画している。

 また、Amazonは物流・配送オペレーションに関する知見を生かし、Amazon 配送サービスパートナーのプログラムを通じて、彼らの配送事業の成長を支援している。中小事業者には、Amazonの経験や最先端の技術、安全な商品の配送、事業成長に必要な一連のサービスや知識を提供してきた。2024年はさらに、物流の経験がない人でもラストワンマイル配送を理解し、起業家としてスタートできるよう支援する新プログラムを開始する予定。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/news/detail/15266 2024/08/08 11:30

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング