サッポロホールディングスのグループ企業であるサッポログループ物流は、持続可能な物流体制の維持や構築に向け、サッポロビール千葉工場に隣接した京葉湾岸物流センターを新設すると発表した。現在、ワインや洋酒などを保管、出荷作業している京葉物流センター(以下、旧物流センター)における全業務を、新しい京葉湾岸物流センターへ移管し、2024年8月19日から出荷を開始する。
これまでワインや洋酒などの製品とビール製品を積み込む際、旧物流センターとビール工場との2拠点から積み込みを行い、どちらの拠点でも出荷準備作業などが生じていたという。新たな物流センターでは、隣接しているサッポロビール千葉工場との間に連結動線を確保し、出荷機能を集約させ、1拠点での出荷が可能となる。これにより、トラックドライバーの運行時間や倉庫作業員を含めた出荷付帯業務を、年間で約2万時間削減。年間CO2排出量約116tの削減を見込んでいるとのこと。
加えて、同社は、レイアウトの工夫により保管効率を高め、外部倉庫に保管していた製品や資材を新たな物流センターに集約する。また、主に手作業で行うワイン検品やギフト加工の作業効率を高めることで、身体への負担を軽減。高齢者や女性もより働きやすい環境を整備するとしている。なお、今後は倉庫内の自動化、機械化へ向けた基盤作りにも取り組む考え。
サッポロビール(株)京葉湾岸物流センターの概要
- 名称:サッポロビール(株)京葉湾岸物流センター
- 所在地:千葉県船橋市高瀬町1-2(王子物流社物流センター内)
- 延べ床面積:約1万2,000坪(約3万9,600㎡)
- 出荷開始日:2024年8月19日
- 主な取扱商品:ワイン、洋酒、和酒、ビール製品資材
サッポロビール(株)京葉湾岸物流センターの特徴
- ビール工場とワイン、洋酒などの製品の倉庫を隣接させ、連結動線を確保し、出荷機能を1拠点に集約する
- 保管効率を高め、外部倉庫に保管していた資材や製品を新たな物流センターにすべて集約する
- ワイン検品やギフト加工作業の負担を軽減する